交通・ICT使い社会の課題解決しよう 革新アイデア実現へ両備グループ1.15億円支援
■強い思いの人と
プロジェクトのPRのため、11月16日に岡山市のスタートアップ支援拠点「ももスタ(通称)」で、岡山や瀬戸内の起業家が両備グループとの協業アイデアを発表するイベントが開催された。
イベントでは、起業家5人が外国人労働者の言語の壁や独居老人へのサポートなどをテーマに、プレゼンを行った。両備HDの三宅健夫副社長と岡山県のベンチャーキャピタルファンドの共同代表者2人とのトークセッションも開かれ、三宅副社長は「楽しいという要素が大切。寝食を忘れてこれをやりたいという強い思いがある人と組みたい。地域の人と一緒になってことを興し、一緒に地域を盛り上げ、夢をつくりたい」と語った。
グループが想定しているのは、ICTを活用した業務効率化による働き手不足の解消、脱炭素に向けた大型車両やフェリーのEV化、深刻化する地方の人口減対策としての観光活性化・移住促進など、さまざまな社会課題解決へのアイデアだ。
嘉悦さんは「全国から抜群のアイデアを期待する。両備が気づいていない課題もたくさんあると思う。一企業の取り組みや起業家のアイデアだけで解決できるものではなく、社会が一体となって取り組む機運を起こしたい」と意気込んでいる。(和田基宏)
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