「あんたがちゃんと誘導しなかったからぶつけちゃったよ」と《補償金500万》を迫るコワモテ運転手…ミスをした交通誘導員がハマった「ヤバすぎる結末」
警察庁が今年7月に発表した「警備業の概況」によれば、全国の警備員の数は過去最高の58万4868人(2023年12月末時点)。このうち、70歳以上の働き手は最多の20.1%(11万7411人)を占めている。 【マンガ】工事現場でよく見かける「交通誘導員」はいくら稼げる?驚きの最高月収 そんな高齢化が進む警備業のなかで主流をなしているのが、工事現場で誘導灯を振り、歩行者やクルマを案内する交通誘導警備員(以下、交通誘導員)だ。 68歳のときに交通誘導員として働き始めた柏耕一さんが、その内情を赤裸々に語った『交通誘導員ヨレヨレ日記』はベストセラーに。この話題書の漫画版『交通誘導員ヨレヨレ漫画日記』(漫画:植木勇、脚本:堀田孝之)も根強い人気を誇っている。 78歳を迎えたいまでも現役で働く柏さんの話を交えつつ、今回は同書から交通誘導員が最も恐れる「誘導ミス」にまつわるエピソードを紹介する。 前回記事〈「交通誘導員は最底辺の仕事だよ」「金があったらやらないね」…現場のシニアたちが自嘲するなか、ひとりの若手が「ここで働けて嬉しい」と語った深いワケ〉より続く。
交通誘導員が最も恐れること
実は、交通誘導員はクルマを止める権限を持っていない。あくまで相手の任意の協力に基づいて誘導をしなければいけないので難しい。誘導を無視して事故を起こしたドライバーが、交通誘導員のせいにしようとするケースもかなり多いという。 この日、同僚と飲みに行った柏さんは誘導ミスの話で盛り上がり、「こんな話を聞いたことがある」といって恐ろしいエピソードを語り出した。 あるとき、ひとりの交通誘導員が善意で高級外車のバック誘導をしたという。 「オーライ、オーライ」 ところが、次の瞬間。 「ガンッ!」 なんと接触事故を起こしてしまったのだ。 しかも運が悪ことに、「あらあら、オタクがちゃんと誘導しないから」と言いながら、ガラの悪い男が出てきてしまった。補償金として500万円を請求された誘導員は警察に相談したが、民事不介入で泣き寝入り。結局、全額支払ってしまったという。
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