岡山土産に「特級やくみシリーズ」 高梁吹屋の七味唐辛子など岡山駅で販売
JR岡山駅「おみやげ街道さんすて岡山」などで12月1日、佐藤紅商店の唐辛子を使った七味「特級やくみシリーズ」の販売が始まった。(岡山経済新聞) 【写真】「特級やくみシリーズ」のパッケージ 同商品は、備中県民局とJR西日本グループで備中エリアの事業者5社を選定し、商品開発のノウハウやデザイン経営の観点でバックアップする「岡山えぇもんクリエイターズ・備中編」として開発。併せて、桃の缶詰「コスイジュク」、持ち手がデニムでできた帆布バッグ「KURASHI +Ki BAG」、県内産の小麦を使ったマドレーヌ「倉敷ふわレーヌ」、柿のドライフルーツ「PERSI(パーシ)」も販売する。 佐藤紅商店は、2013(平成25)年に高梁市の地域おこし協力隊員として、ベンガラ色の街・吹屋に大阪から移住した佐藤拓也さんが、ベンガラの紅色を、唐辛子を通じて発信する活動として「吹屋の紅だるま・赤柚子胡椒(ゆずこしょう)」を2015(平成27)年から販売。その後、ユズのマーマレード「ゆずニャーニャレード」などを製造販売する。 「特級やくみシリーズ」は3種類。唐辛子から作る一味唐辛子「赤一味」(500円)、青唐辛子を使った「青七味」、サンショウを加えた「赤八味」(以上700円)。佐藤さんは現在4000本の唐辛子を栽培。ユズの皮、サンショウ、陳皮、ショウガ、エゴマ、ヨモギ、青のりは国内産を使う。 商品名は、JR備中高梁駅にも停車する、今春デビューした新型「特急やくも」にちなんで、加工場のスタッフ・小林美佐子さんが名付けた。パッケージデザインは、グラフィックユニット「COCHAE(コチャエ)」が手がけた。縣主神社(井原市)に祭られている高梁川に潜む竜・ミズチをモチーフにした。車体のブロンズ色や雲、並べるとミズチが連なる様子など特急やくもの要素もある。 佐藤さんは「七味唐辛子の構想は以前からあったが、レシピが作れないままだった。このプロジェクトのおかげで出会えた料理研究家の篠原奈緒さんにレシピをお願いした。キャッチコピーは、長谷川竜人さんに作ってもらい、多くのクリエーターの力を借りて新商品を作ることができた。今後は、唐辛子、サンショウ以外の栽培も行い、吹屋に薬味工房を作りたい」と話す。 JR岡山駅のさんすて岡山南館2階「おみやげ街道さんすて岡山」と2階・在来線改札内の「おみやげ街道晴れの国」のほか、オンラインショップでも扱う。販売は1月31日まで。
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