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大好きだった父を失い…被災現場を訪れた息子が語ったこと「まだ現実味のあることではない」 東海豪雨から20年

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中京テレビNEWS

 大好きだった父を失った悲劇の現場。20年ぶりにその場を訪れた息子が語ったことは…。  名古屋市内のある場所に向かう1人の男性…。 「私自身、時間をとって振り返ったことがなかったので、自分自身がどういう思いを抱くのか」(後藤淳さん)  そう話すのは、後藤淳さん(37)。

 やってきたのは、名古屋市緑区鳴海町です。 「20年ぶりぐらい。だいぶ造成されて、開けた気がする」(後藤さん)  20年ぶりに訪れたというこの場所。当時、高校生だった後藤さんにとってある悲劇の現場だったのです。  2000年9月12日、台風14号と秋雨前線の影響による大雨で東海地方には大きな被害が出ました。名古屋市緑区では、道路横の土手が崩れ、歩いていた男性が生き埋めになり死亡。  土砂に巻き込まれて亡くなったのは、後藤さんの父・真さんだったのです。 「まさか自分の父が巻き込まれるとは…」(後藤さん)

 あの日、名古屋市を中心に記録的な大雨をもたらした東海豪雨。  当時、駅から歩いて家に向かっていたという後藤さんの父・真さんがこの場所を通りかかったその瞬間、土砂崩れに巻き込まれ、身動きが取れなくなっていたといいます。 「大丈夫ですかと声をかけて、その時は大丈夫ですよと返事されましたので。足の方も圧迫されて痛いので、早くしてくれと言われた」(救助にあたった消防隊員)  しかしその直後、さらに斜面が崩れ、真さんの全身は土砂に埋まってしまったといいます。 「(私にとってみれば) 父が亡くなった身近な出来事。災害ではあるが悲しい出来事でした。いい人でした。私にとってとても温かくて…一緒にいられたらいいと思う人でした」(後藤さん)  弁護士として一人一人に寄り添い、働いていたという真さん。  そんな父の背中を追いかけ、後藤さんは現在、名古屋市内で同じ弁護士として働いています。

 父の命を奪った東海豪雨から20年。  現場を訪れた後藤さんが感じたことは…。 「僕の中ではここの場所は、昔の風景のまま残っている。20年たってここに来たら、何か変わるかなと思ったが、僕の中ではまだ現実味のあることではない」(後藤さん)

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