【海外マダム通信】ローマ発◆おいしい楽しいイタリア生活
外交官の奥様業+ママ業にいそしむローマ在住の矢田さん。今回は、ACDMAEで過去に訪問した場所をご紹介いただきます。 ローマは急に寒くなってきました。通り雨や雷雨、ここ数日は雹(ひょう)までが急に降っては晴れ間も出る、変な天気が続いています。 子どもたちは9月頭から半年ぶりに学校通学スタート。準備のため校舎に来ていた先生とスタッフの間でコロナ感染が発生し、開校が延期されるという大ハプニングもありましたが、やっと通常の生活が回り始めています。とはいえ、いまローマでは感染者数が急速に増大中。いつもなら秋からクリスマスにかけては様々なイベントやパーティで忙しくしている頃ですが、今年はほぼ何もできません。先日もACDMAE(イタリア外務省配偶者の会)の新年度のオープニングイベントがキャンセルになったばかり。ACDMAEでは、ローマに赴任中の各国外交官の配偶者のために、歴史的建造物やコレクションなどを特別訪問するプログラムを実施していて、これがとても勉強になるので楽しみにしていたのですが、今年はどこにも行けないかも。 仕方ないので、今回は復習も兼ねて、ACDMAEで過去に訪問した場所のいくつかをご紹介したいと思います。
フィンランドインスティチュート VILLA LANTE
1521年にジュリオ・ロマーノによってジャンニコロの丘の上に建てられた邸宅で、現在はフィンランドの文化会館として使用されています。ジュリオ・ロマーノはラファエッロの弟子で、この建物はラファエッロが亡くなったあと、ロマーノ自身の名前で初めて手がけた建物。
イタリア銀行 PALAZZO KOCH
Via Nazionaleにあるイタリア銀行の本部。1ブロックまるまる使った幅109mもある巨大な建物です。1870年のイタリア統合により、首都になったローマにイタリア国の銀行施設が必要となり、建築家ガエターノ・コックによって1886年~1892年に建設されました。現在はいわゆる銀行の窓口業務ではなく、イタリア銀行の特別な催しに使用されています。地下に相当量の金が保管されているそう。 中庭には、お偉いさんが使うのであろう立派な車がズラリ。真ん中の丸い枠内にあるのが、ここを設計したガエターノ・コックの胸像。