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高校野球、東京の独自大会。王者には優勝旗も

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週刊ベースボールONLINE

 2020年夏季東西東京都高等学校野球大会。  第102回全国高等学校野球選手権東・西東京大会が中止になったのを受け、東京都高等学校野球連盟が運営を進める「独自大会」だ。  東京都高野連・武井克時専務理事(理事長)は「日本高野連は『代替大会』という言葉をあまり使いたくないと言っていました」と明かす。なぜなら「甲子園」につながらない大会であるからだ。つまり、「地方大会」とは完全に切り離しているが、あくまでも「公式戦」の位置づけ。最後の夏を戦う3年生に「集大成の場」を作りたいとの、熱き思いがある。  真剣勝負。東京都高野連が「本気度」を示したのは、あくまでも「通常大会」へのこだわり。奈良県高野連は「令和2年夏季奈良県高校野球対抗試合」とし、各校1試合の2時間制。また、学校、日程や球場の事情により春、秋のような地区大会レベルの大会を検討している連盟もある。全国最多の加盟校数(昨夏、東は140校、西は131校が参加)の東京だが「高校野球の原点はトーナメント。できれば、トーナメントでやらせてあげたい」(武井専務理事)と、一発勝負の場を準備する。  さらに、現場のモチベーションが上がるトピックがある。「大会名を入れた東京の優勝旗も(新たに)準備しています」と、武井専務理事は球児への思いを「形」で示した。  今夏、このチャンピオンフラッグを手にした学校は来年、主催者へ返還しなくていい。すなわち、今夏限定。「2020年夏の栄冠」として、永遠に功績が残るのだ。また、スケジュールに猶予があれば、東・西の優勝校による頂上決戦を実現させたいとの構想もある。  6月1日、同連盟の緊急理事会で、この独自大会の開催が決定したが、翌2日には「東京アラート」が発動されるなど、新型コロナウイルスの収束は、まだ見えない情勢だ。仮に緊急事態宣言が再度出た場合は、中止となる。東京都高野連は試合会場(球場)における感染予防対策のほか、加盟校学校長へ大会開催への理解を求める要請(試合開催日の校欠など)、無観客試合の定義作成(保護者、控え部員、スカウトの入場可否)、審判員手配ら、7月18日の開幕まで準備に追われる。  東京都渋谷区内のビルの1室にある同連盟事務所。日々、武井専務理事の携帯電話はひっきりなしに鳴り、分刻みの打ち合わせなど、各対応に追われている。新型コロナウイルスとの共存を目指す、高校野球における「東京プロジェクト」は始まったばかりだ。 文=岡本朋祐 写真=椛本結城

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