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ビールの売り子は無言、ヤジに注意。阪神×ヤクルト、有観客試合観戦記。

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「あぁ、ついに始まったんだなぁ……」  思わず口にしている自分に気がついた。7月14日、阪神甲子園球場でのことだった。 【秘蔵写真】美しく華やかな「チアリーダーの世界」──弾ける笑顔、高さのある開脚ジャンプ、健康的な肉体美を見る。  その4日前の10日には、それまでの無観客試合から、上限5000名の入場を認める「有観客試合」を始めていた。記念すべきこの日を、僕はほっともっとフィールド神戸のレフトスタンドで迎えた。  しかし、開始直前に降り出した雨によって、試合は中止。  背中を激しく叩く滝行のような豪雨に打たれながら、「オレは前世で何かをしでかしてしまったのだろうか?」と、我が身を呪っていた。せっかくの記念すべき日でありながら、ヤクルト・宮本丈、巨人・岸田行倫のヘッドスライディングパフォーマンスを見るだけの一日となってしまった。

「あぁ、目の前で見たかった……」

 翌日は東京でどうしても外せない取材があったため、泣く泣く真っ直ぐ帰京した。翌日、翌々日は無事に試合が行われ、ヤクルトは首位巨人相手に見事な連勝。なんと、単独首位に躍り出ることとなった。  テレビの前で快哉を叫びつつも、「あぁ、目の前で見たかった……」の思いはますます募るばかりだった。  それでも、すぐにリベンジの機会は訪れる。巨人との3連戦の後には、阪神甲子園球場で阪神との3連戦が控えている。  幸いにして、14日と15日のチケットはすでに入手していた。ご存知の方もいるかもしれないが、僕は2005(平成17)年から16年連続で全球団のファンクラブ(FC)に入会している。ということで、FC先行受付を利用してチケットを購入したのだ。

「ホテル観戦」もなかなか快適だったが……。

 ついに、生で試合が見られる。  この連載でも紹介したけど、6月19日のペナントレース開幕日。僕は神宮球場に隣接する日本青年館ホテルの14階客室から「観戦」した。  これはこれでなかなか快適で、僕は翌週の26日、さらに翌週の7月3日と、立て続けに「ホテル観戦」を経験した。いずれも金曜日、石川雅規の先発だった。  確かに快適ではあったものの、それでも人間の欲というのは限りないものだ。「上空観戦」では飽き足らず、「球場観戦」への渇望は日に日に大きくなってくる。  おそらく、そんな強欲さに対して、野球の神様は「ちょっと落ち着け」と釘を刺す意味で10日の試合を雨天中止としたのだろう。

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