ゴルフボール製造工場で火災 台湾南部屏東県で10人が死亡
屏東県、台湾、9月25日 (AP) ― 台湾南部の屏東県にあるゴルフボール製造工場で9月22日夜、火災が発生し、消火作業の最中に爆発が起こり、少なくとも10人が死亡、100人以上が負傷した。 屏東県の明揚國際の工場では、出火から12時間後も消火活動は続けられており、その間夜を徹して行方不明者の捜索と救助活動が行われ、24日の朝になって行方不明となっていた3人の遺体が発見された。 この火災で消防隊員4人が死亡したが、遺体はいずれも工場の1階で発見された。 火災とその後の爆発の原因は現在も調査中。 屏東消防局によると、22日午後6時10分ごろ、消防士が放水を開始した直後に予期せぬ爆発が発生したといい、当局は天然ガスが爆発の原因ではないかと見ている。 この爆発によって建物の一部が崩壊し、消防士と作業員ががれきの下敷きになり、その20分後に2度目の爆発が起きたという。 明揚國際の2021年度年次報告書によると、台湾はキャロウェイ、テーラーメイド、ブリヂストン、ミズノ、ウィルソンなどの主要ゴルフブランドにゴルフボールを供給する主要メーカーである。 昨年約2億6000万個のゴルフボールを出荷し、世界全体の5分の1を占めたと中央通信社が報じており、約80%が米国市場での売り上げだという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)