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昔ながらのドイツ車に通じる!VWの新SUV「Tロック」の魅力と気になる部分

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VW(フォルクスワーゲン)からまた1台、新たなSUVが登場。先頃上陸した「Tロック(T-Roc)」は、VWにとって「ティグアン」、「Tクロス」に続く3モデル目の日本向けSUVだ。 【インテリア・エクステリアなど詳細画像を見る(全54枚)】 今や群雄割拠のSUVマーケットにおいて、Tロックは成功を収めることができるのか? じっくり乗ったから見えてきた、その魅力と気になる部分についてご紹介したい。

クーペのようだが実用性は犠牲にしていない

世界的な人気を受けて、日本でも選択肢がどんどん増えているSUV。例えばトヨタは、最小の「ライズ」から最も大きい「ランドクルーザー」まで、車体やエンジンのサイズを少しずつ変えながら8車種(ピックアップトラックの「ハイラックス」を含む)ものSUVをラインナップ。また輸入車ブランドでも、メルセデス・ベンツやBMWはそれぞれ7車種を日本市場に投入している。気づけばセダンよりSUVの方が、選択肢が多いという状況になっている。 日本における輸入車のベストセラーカーである「ゴルフ」を展開するドイツのVWも、そうした流れに乗っているブランドのひとつ。定番SUVのティグアンに続き、2019年秋にはコンパクトモデルのTクロスを投入。さらに2020年夏には、今回紹介するTロックを上陸させた。 Tロックのポジショニングをひと言で表すならば、ティグアンとTクロスの中間。4240mmという全長はティグアンより260mm短くTクロスよりは125mm長い。感覚的には、ティグアンがミッドセダンの「パサート」、Tクロスがコンパクトカーの「ポロ」、そしてTロックはその中間の「ゴルフ」と考えれば、立ち位置を理解しやすいかもしれない。ちなみに日本車と比べたら、ホンダ「ヴェゼル」よりちょっと短く、ちょっと幅広いというボディサイズだから、十分にコンパクトといえるだろう。 一方Tロックには、ボディサイズ以外にもティグアンやTクロスとの大きな識別点がある。それは、クーペを想起させるプロポーションだ。サイドからみると明らかだが、Tロックのリアピラーやリアウインドウはかなり寝かされていて、ステーションワゴンのそれに近いティグアンやTクロスとは明確に方向性が異なっている。 しかしクーペライクとはいっても、メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」やBMW「X4」ほど極端には寝かされておらず、実用性を犠牲にしないギリギリの範囲で留まっている。そのバランスは絶妙で、例えばリアシートに座ってみると、乗員頭上の空間がしっかり確保されているのはもちろん、フロアに対するシートの着座位置を高めに設定していることで、大人が座っても足がしっかり収まり、リラックスした着座姿勢をとることができる。空間構成の巧みさに裏打ちされた後席の居心地の良さはVW車の伝統であり、クーペライクなスタイルとしながらも、それを守り通した点は高く評価できる。 また、クーペライクなスタイルというとラゲッジスペースに悪影響を及ぼしそうだが、結論としては「これだけあれば十分」と思えるスペースを確保。確かに、大きく傾いたリアピラーの影響から、荷室の“後席の背もたれより上の空間”は実質的には使えないし、容量自体も445Lと弟分のTクロスと比べて10Lほど小さいものの、ラゲッジスペースの広さで高評価を得ているホンダのヴェゼル(393L)や、マツダ「CX-30」のそれ(430L)よりは広いことから、日頃から荷物をパンパンに詰め込む人でなければ気になることはないだろう。 さらにTロックの荷室フロアは、フロアボードの高さを2段階に調整できるなど、使い勝手にも配慮。高い位置にセットすれば、空間を床上と床下に分割して効率よくスペースを利用できる上、リアシートの背もたれを倒した際にはフロアがフラットになる。一方、低い位置にセットすれば荷室高を稼げるなど、シーンに応じた使い分けが可能となっている。 このように、Tロックは軽快なスタイルのクーペSUVでありながら、VWが元々得意とする居住性に優れた後席空間や実用的な荷室といった秀逸なパッケージングが、しっかり受け継がれているのである。

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