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CO2からペットボトル原料 富山大など量産技術開発へ 

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北日本新聞

 富山大は三菱商事や日本製鉄など民間5社と共同で、火力発電所などで排出される二酸化炭素(CO2)から、ポリエステル繊維やペットボトル用の樹脂原料を生産する技術の開発を始める。14日に齋藤滋学長らが会見して発表し「先進的な技術で世界をリードし、地球環境問題の解決に貢献したい」と語った。同大によると、2028年度までに大量生産に向けた施設を設置して生産をスタートする考えで、成功すれば世界初となる。 (松澤拓也)  この取り組みは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業に採択された。2020~23年度の補助額は約20億円。  同大大学院理工学研究部の椿範立(のりたつ)教授らの研究チームは18年に、CO2と水素、特殊な触媒を使い、ポリエステル繊維やペットボトルの原料となる「パラキシレン」の合成に成功。パラキシレンは高価で市場規模が大きく、需要が伸び続けていることから、椿教授は「世界のシェアを獲得できる可能性がある」と語った。

 20年度からの4年間は、各社と連携して触媒の量産化技術や効率的な合成の方法を開発する。商業生産に向け、実験施設を新設し、実用化に向けた生産施設の設計データを集める。  同大の試算では、世界では年間約4900万トンのパラキシレンが使われている。これを全てCO2から作ることができれば、年間のCO2削減量は約1・6億トンに上る。環境省によると、18年度の日本のCO2排出量は11億3800万トンで、大量生産に成功すれば約1割の削減につながる。

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