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【2月4日は風しんの日】風しんの被害者は「胎児」 加害者は62~78年度生まれの「おじさん世代」 それでもあなたは、ワクチン接種をせずに過ごせますか?

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Medical DOC

発疹や発熱などを伴う風しん。その影響は自身の健康だけでなく、妊娠中の胎児にも及びかねないことをご存じでしょうか。それが、生まれつきの障がいを抱えてしまう「先天性風しん症候群」です。WHO(世界保健機関)が「2020年までに麻疹と風疹を撲滅」しようと呼びかけるなか、日本の風しん患者は毎年2000人を下りません。もし、流行の原因に、特定の年代の男性が関わっているとしたら。詳しい話を「ナビタスクリニック」の久住先生に伺いました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

【この記事の監修医師】 久住 英二先生(ナビタスクリニック 理事長) 新潟大学医学部卒業。虎の門病院血液科勤務、東京大学医科学研究所勤務を経た2008年、「ナビタスクリニック立川」開院。2014年には法人化により、医療法人鉄医会理事長就任。現在、新宿・立川・川崎の三院で、駅に直結した「通いやすい」医療を心がけている。

風しんとはなにか、なぜ「怖い病気」とされているのか

編集部: 風しんの流行が、いまだ続いているようですね? 久住先生: そうですね。風しんとは風しんウイルスによって起こる急性の発疹性感染症で、2週間から3週間前後の潜伏期があり、主に 1.発疹 2.軽い発熱 3.リンパ節の腫れ といった3つの症状を伴います。このうち、顕著なのは発疹で、発熱などを伴わないケースもあります。各症状は3日から1週間程度で治まるものの、有効な治療法が確立されていない感染症です。 編集部: 症状が発疹だけだと、皮膚科を受診したくなってきます。皮膚科を受診すればいいのでしょうか? 久住先生: 風しんはウイルスが原因なので内科領域ですが、皮膚科を受診しても構いません。ただし、血液検査を経て風しんと診断されるのは、初診からおおむね1週間後です。すでに症状が治まりかけていてもおかしくありませんよね。したがって、「初診時に一見して“風しんかもしれない”と見分けられるドクター」に診てもらうことが肝要です。医療機関のサイトがあれば、受診項目などを参照にしてみてください。 編集部: 風しんはどのように感染していくのですか? 久住先生: 風しん患者の咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことによる飛沫感染や、風しん患者と直接触れることによる接触感染が主な感染経路になります。 編集部: 合併症・後遺症などはあるのでしょうか? 久住先生: 最も怖いのは、風しんウイルスに免疫のない女性が妊娠初期に感染することです。風しんウイルスが胎児に感染すると、出生時に「先天性風しん症候群(CRS)」という障がいを残しかねません。そのリスクは妊娠初期であるほど高く、「生理がこないけど、もしかして……」といった段階、つまり妊娠4週から6週が怖いですね。一般的に、妊娠20週までに妊婦が風しんに感染すると、何らかの障害が残るとされています。 編集部: CRSの障がいは、どのようなものがありますか? 久住先生: 多岐に渡ります。妊娠初期は、胎児の体のいろいろなパーツができてくる時期です。このときにウイルスが悪さをすると、正常なパーツに育たないんですね。耳なら難聴、目なら白内障や緑内障、心臓なら心疾患などの可能性が高まります。おおむね妊娠20週を過ぎれば、これらの臓器が一通りそろうので、CRSのリスクも低減していきます。

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