「結婚する男性に年収500万円希望」は現実的? 県庁所在地別の収入を見てみる
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行以降、婚活する人が増えているそうです。「日本結婚相談所連盟」を運営する株式会社IBJによると、2020年8月のお見合い成立件数は、過去最高の4万1,744件に達しています。 「結婚相手に求める年収」「県庁所在地別 1か月間の世帯主収入」の図表を見る 筆者の周囲にも婚活中の人がいますが、みな口を揃えて言うのが「普通の人でいい」ということです。よくよく聞いてみると、「年収500万円くらい」「正社員」など具体的な希望が出てくるのですが、それは本当に「普通の人」なのでしょうか。 もし、自分の「これくらいが普通」と思っていることが、現実の普通から大きくかけ離れていたとしたら、知らず知らずのうちに出会いの機会を逃してしまっている…なんてこともあるかもしれません。
新型コロナの影響で恋愛・結婚意向が高まる
今年9月にリクルートブライダル総研は、コロナ禍での婚活の実態把握のための調査「婚活実態調査2020」の結果を公表しました。この調査によると、もともと恋愛・結婚の意向があった人のうち、新型コロナの影響でさらに恋愛・結婚の意向が高まったという人が約4割に上ったそうです。 その理由として、「人と過ごすことの貴重さを感じた」「将来を考える機会が増えた」という人が多かったとのこと。外出自粛によって人と会う機会が減ったり、収入が不安定になったりしたことが、恋愛・結婚の意向を高めたのでしょう。
結婚相手に求めるものは?
では、結婚を望んでいる人は、相手にどのようなものを求めているのでしょうか。 2019年に内閣府が発表した「少子化社会対策に関する意識調査」によると、結婚を決めるときに重視・考慮する項目として男女ともに最も多かったのが「人柄」でした。男性では97.3%、女性は99.4%の人が「人柄」を重視すると回答しており、男女で大きな差はありません。 しかし2位以降は、男性の場合「仕事への理解(88.1%)」「容姿(86.5%)」であるのに対し、女性は「人柄」の次は「経済力(96.6%)」そして「仕事への理解(88.8%)」という結果になっています。