「こんなに稼げるなんて…」増える四大卒タクシードライバーの本音
8月5日はタクシーの日。新卒2年目ドライバー同期対談(前編)
タクシー運転手をイメージしたときに、なんとなく中年のおじさんドライバーを思い浮かべるという人は多いだろう。でも、だけど、しかし――。最近は20代のドライバーが急速に増えつつあるという。そこで、入社2年目の同期ドライバー、中島秀二郎さんと岡本美雪さんの2人に、ズバリ、本音を訊いてみた。
二種免許ナシでの入社
――お二人とも、入社2年目の24歳。タクシードライバーというと、セカンドキャリアの方が多いというイメージがあったので驚きました。 中島 大学4年の時、どういうところで働きたいのか、職種を限定せず、幅広く考えていて。その中で、たまたま見つけたのがタクシー業界だったんです。それまでは、年配の方が多い業界というイメージしかなかったんですが、最近は、若い人が入り始めているというのを知って、じゃあ自分もそこで頑張ってみようかなと思ったのが始まりです。 岡本 私はまず、東京で働きたいというのがあって。最初は、観光業界や旅行業界志望でしたが、コロナ禍で新卒採用が難しいという状況に追い込まれ、たまたま参加した説明会で、なんだか面白そうだなと思ったのがきっかけでした。 ――お二人とも、たまたま…なんですね。 中島 そう…ですね(笑)。 岡本 選択肢には、全くなかったですから。やりたい仕事ができないなら、せめて東京で働きたいという夢だけでも実現させたいという気持ちの方が強くて、福利厚生が充実しているとか、社宅があるというのは、そのオマケのように思っていました(笑)。 中島 二種免許、東京都でタクシードライバーになるために必要な地理試験の合格という2大ハードルを超えるための勉強も、入社後のカリキュラムに組み込まれているというのも、この業界を選んだ理由の一つです。 ――えっ!? ということは、入社した時、二種免許は持っていなかった? 中島 はい。普通免許は学生の時に取りましたが、二種免許の資格を得たのは入社後です。そのための時間も業務の中に組み込まれているというこの会社のシステムは、本当にありがたかったですね。 岡本 私も同じです。でも中には、入社してから普通免許を取って、そこから二種免許と地理試験の勉強を並行してやっていくという人もいます。 ――え~っ!? それも、アリなんですか。 中島 ドライバーになることを目的として入社した人、限定になりますけど。その人、その人にあった教習プログラムが用意されています。