【UFC】史上初、反則失格王座移動。新王者ステーリング「ヤンは悪い子だな、再戦するぞ」、ヤンは「ルールは知っていたけど、反則の蹴りのつもりじゃなかった」、ダナ代表も再戦示唆
“NO MERCY”の異名を持つヤンは、2020年7月11日の「UFC 251」でヘンリー・セフードが返上した王座をジョゼ・アルドと争い、5R TKO勝ちでベルトを獲得。UFC7連勝中(MMA10連勝中)で今回が初防衛戦となる。 【写真】勝利を目前にしながらヤンはなぜ反則を犯したのか、試合後語った “FUNK MASTER”スターリングは、2020年6月6日の「UFC 250」で強豪コリー・サンドハーゲンに1R、わずか88秒リアネイキドチョークで一本勝ちして以来の試合で、UFC5連勝中。佐々木憂流迦や井上直樹の練習仲間としても知られている。 両者は当初、2020年12月13日の「UFC 256」で対戦予定も、ヤンのビザの問題により中止となっていた。3月の試合に向け、ヤンは現在、米国入りしフロリダのアメリカントップチーム(ATT)で練習を重ねてきた。 ▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5R ×ピョートル・ヤン(ロシア)135lbs/61.24kg [4R 4分29秒 反則による失格] ○アルジャメイン・スターリング(米国)134.5lbs/61.01kg ※スターリングが新王者に。 1R、ともにサウスポー構えから。いきなり中央に走ったスターリング。しかしヤンも中央を譲らず。スターリングの蹴りを捌くが、スターリングも右ヒザを突く! 圧力をかけるスターリング。しかしヤンも右ミドル! 詰めるスターリングは右ロー。その蹴り足をつかんでテイクダウンも深追いしないヤン。 オーソドックス構えから右の跳びヒザはスターリング! 詰めるスターリングはダブルレッグテイクダウン! 中腰から鉄槌に立ち上がるヤンはバックテイクから離す。 右ストレートでダウンを奪うヤン! すぐに立ち上がるスターリングはオーソドックス構えになったところにヤンが右カーフキック! 崩れるスターリングは左小手に巻き、カニ挟みテイクダウン! しかしヤンは立ち上がると左ミドル! さらにスタンドバックから頭からスラム! 立ち上がったスターリングはバックヒジもヤンはブロック。ブザー。果たしてスターリングのスタミナは持つか。 2R、ともにオーソドックス構えから。ワンツーから左ミドルはスターリングだが、蹴りでバランスを崩して下に。そこにかかと落としはヤン! 間一髪かわすスターリングはシッティングガードで下から挑発する。 ブレーク、スタンド再開。左ボディからシングルレッグに入るスターリングは捨て身気味に投げるが下に。すぐにダブルレッグ、シングルレッグに入るスターリングだが、片足立ちで凌ぐヤン。バックテイクするスターリングだが、すぐに正対するヤン。 なおも左右で詰めるスターリングはシングルレッグからバックテイク狙いも片足立ちのヤン。足を離した瞬間に右ヒザを突くヤン。ついに離れるスターリングだが、ヒザを突いて前に。しかしいなしてバックを取るヤンは背後から足を払って崩すと、後ろからヒザを突く。 3R、右を当てて前に出るスターリング。左ローを当てるが、その打ち終わりに右を返すヤン! シングルレッグに入るスターリング。切るヤン。左ジャブのスターリングに左ミドルを返すヤン。さらに右フックも。 左ジャブ、右ヒザを突くヤン! 崩しに下になるスターリング。スタンド再開。右を当てるスターリングはシングルレッグも切り際に左ミドルを当てるヤン。なおもシングルレッグに入るスターリングだが、切られる。 組むスターリングを大外刈で倒すヤン。グラウンドには付き合わない。スターリングの組みを潰すヤン。スターリングは奥足ローのダブル! 組んできたヤンをスクランブルから上を取ろうとするがヤンが上に。 4R、下になるスターリングに、立ち際に右ヒザを突くヤン。さらにサウスポー構えからボディ、ストレート。しかし、スターリングもボディ打ちから押し返すが、サウスポー構えからヤンは左ストレート! なおも組んで行くスターリングだが、今度はヤンがバックヒジ狙い。打撃の軸がブレるスターリング。右前蹴りで前に出るが、ヤンの左は被弾する。さらに組みにヤンはヒザ蹴り。さばいて右フック、左ストレートも! 半身気味に下がるスターリング。手を伸ばして組みにくるスターリングをヤンは両手でツーオンで捌き、左ストレート! さらにスターリングが片ヒザ着きになったところを頭を押さえヒザ蹴り! しかしこれは反則のヒザ蹴り。 まともに浴びて起き上がれないスターリング。試合続行は出来ず。失格となったヤンが王座陥落。涙を流して悔しがるスターリングがベルトを獲得し、コーナーの肩を借りて退場した。