<私の恩人>森脇健児、芸能界のどん底へ…再浮上のきっかけはタモリ
昨秋からバラエティー番組「アウト×デラックス」(フジテレビ系)などで注目され、再ブレイクしているタレント・森脇健児さん(47)。1990年代、フジテレビ「笑っていいとも!」などに出演したものの、仕事の減少により30歳で地元・関西に戻りました。そこからを“第2の芸能人生”と位置付ける森脇さんですが、山あり谷ありの半生を支えたのは、タモリさんの一言だったといいます。 23歳の時に「いいとも!」のレギュラーをいただいたのをきっかけに、東京に行ったんです。それまで東京で仕事をする時はホテル泊まりだったのを、マンションを借りて、車も買って、本格的に拠点を移しました。 タモリさんにはプライベートでも、いろいろな所に連れて行っていただきました。焼き肉だとか、ゴルフの打ちっぱなしだとか。でも、そういう所に行くと、大概怒られるんですよね(笑)。まだ若かったし、僕なんかは、どうしてもはしゃぐというか、ワーワー言いたくなるんです。でも、タモリさんはいたって普通。打ちっぱなしとかにいるのを見ると、ホンマ、どっかの会社の部長さんにしか見えませんよ。 僕らみたいな職業って、その人と同じ空気を吸うっていうことが大事なんです。打ちっぱなしに行っても、ゴルフのフォームを勉強するんではなく、どんな雰囲気を醸し出し、居合わせた人にどんな立ち居振る舞いをするか。それを見るのが大切なんです。それでいうと、一番吸収力が強い若い時期にタモリさんとご一緒させてもらっていたのは、本当にありがたいことだったと思います。 そんな中で、一度、タモリさんにお尋ねしたんです。お宅にお邪魔した時に。思いきって「どうやったら、芸能界って残れるんですかね?」と。自分でも、よく聞いたなと思いますけど(笑)。そうしたら、一言。「広く、浅くだよ」と。あとは、いつものようにのらりくらり…。その時は、そう言うてくれたことに驚きました。結局「いいとも!」に5年出してもらっている間で、その後、ああしろ、こうしろというのは一切なかったですから。