激戦区大阪の頂点を決める決勝にたどり着いた2チームによる決戦がいよいよ始まる!
11月14日、第99回全国高校サッカー選手権大阪予選決勝がヤンマースタジアム長居で行われる。 【日程結果】第99回全国高校サッカー選手権大阪予選 18年ぶり3度目の全国大会出場を目指す金光大阪は5回戦でアサンプションに1-0、6回戦で大阪学院大高に2-1、準々決勝で延長戦の末、東海大仰星に5-4、準決勝で大阪桐蔭に1-0と5回戦から登場し全ての試合を1点差で競り勝ってきた。キャプテンDF横窪皇太が「ギリギリのところで勝ち上がってきてるので底力があって勢いがある」と言うように、この選手権を通して勢いと自信を付けてこの決勝にたどり着いた。その自信の源になっているのが金光大阪の武器になっているセットプレーだろう。ここまで金光大阪のほとんどの得点は7番MF松井雅功のロングスローとMF武中勇海の精度の高いCKとFKから生まれている。そしてそのセットプレーを獲得するのが前線のFW沖本海斗だ。抜群のキープ力を活かし前線でボールをキープすることができるFW沖本が深い位置でボールをキープできるからこそセットプレーが獲得できる。決勝の舞台でもFW沖本がボールを収める事が金光大阪の勝利への鍵になるだろう。 対する6年ぶり3度目の全国大会出場を目指す履正社は5回戦で初芝立命館に3-0、6回戦で大阪朝鮮高級学校に4-0、準々決勝で近大附に2-0、準決勝で阪南大高に3-2で勝利してこの決勝に勝ち上がってきた。履正社は中盤でJ1湘南ベルマーレ内定MF平岡大陽とMF赤井瞭太がチームのバランスを取る。悪い流れの時もMF平岡とMF赤井にボールが収まる事でチームが一度落ち着くことができる。李泰河と舩田陸人の両CBを中心としたGK・DF陣も抜群の安定感を発揮している。後半の勝負どころではジョーカーFW廣野大河を投入してギアを上げる事も出来る。DF向晃生とMF後藤晴海がキッカーを務めるCKやFKからでも点を取ることが出来ている。万全の状態に見える履正社だが、懸念事項をあげるとすればここまでチームの攻撃を引っ張ってきたFW井谷洸一郎がこの選手権でまだ波に乗り切れていないことか。一発勝負の選手権では対戦相手は履正社を研究してくる。FW井谷が得意エリアとするサイドの裏のスペースはそう簡単には使わせてもらえない。ここまでの試合でもポジションチェンジをしながらどうにかDFラインを突破しようと試みてきたが、目に見えた結果はまだ残せていない。だが逆を言えばそれでも勝てる力が履正社にはあるということ。準決勝でゴラッソを決めたFW神田拓海はじめ、怪我から復帰したFW李晃輝と前線にはゴールを決める力をもった選手が揃っているだけにFW井谷が結果を残せば履正社に勝利が近付くといえるだろう。