マツダが追求する“スポーツ”とは? ターボモデルが日本に導入されないワケ
12月3日、マツダは、特別仕様の「BLACK TONE EDITION」を「マツダ2」、「マツダ6」、「CX-5」、「CX-8」の各車に設定した。各モデルの特徴と、マーケティング担当者へのインタビューをリポートする。 【写真を見る】BLACK TONE EDITIONの詳細(22枚)マツダスピード復活を示唆するスポーツモデルのポイント
ブラックの専用パーツに注目!
BLACK TONE EDITION は、ブラックの専用パーツを各所に装着しているのが特徴だ。台数の限定はとくにない。 マツダ2では、ガソリンの「PROACTIVE」をベースに、ドアミラーとフロントグリル、16インチアルミホイールをブラックに換装、フロント/リアのロワー・バンパーはブラックからメッキになった。さらに、シャークフィンアンテナとマフラーカッターも特別装備された。 内装では、シートカラーがブラウンからブラックになったうえ、レッドステッチが入った。エア・アウトレットまわりの加飾は、シルバーからレッドに変更された。ステアリング・ホイール(AT車はパドルシフト付き)やシフトノブ、パーキングブレーキは本革巻にアップグレード。さらに、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援装備も標準化された。 搭載するエンジンは1.5リッター直列4気筒ガソリン(110ps/6000rpm、141Nm/4000rpm)のみ。価格はFWD(前輪駆動)モデルが179万8000円、4WDモデルが200万7000円だ。 マツダ6は、ガソリンおよびディーゼルの「PROACTIVE」とガソリンターボの「S Package」をベースに、ブラックのドアミラー、ブラックメタリック塗装の19インチアルミホイールを装備。 インテリアは、シート表皮/カラーがレザー/レッドになる。シート中央は、グレー・ステッチ入り。PROACTIVEには非標準の、アームレスト付き大型コンソールボックスやCD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)、IR(赤外線)カットガラスが備わる。対してS Packageに備わるLED間接照明や助手席6Wayパワーシート、運転席&助手席シートベンチレーションなどが省かれるが、その分ベースモデルより約43万円安価だ。 搭載するエンジンは2.0リッター直列4気筒ガソリン(156ps/6000rpm、199Nm/4000rpm)、2.5リッター直列4気筒ガソリンターボ(230ps/4250rpm、420Nm/2000rpm)、2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(190ps/4500rpm、450Nm/2000rpm)の3種類で、価格はそれぞれ328万3500円(FWDのみ)、388万8500円(FWDのみ)、370万1500円(FWD)/394万3500円(4WD)。 CX-5はガソリンおよびディーゼルの「PROACTIVE」がベースになる。ブラックのドアミラーやブラックメタリックの19インチアルミホイールを装備。シート表皮は、ファブリックから人工皮革になる。インパネの加飾やドアトリムはガンメタリックからブラックになった。ステアリング・ホイールやシフトブーツはレッドステッチ入り。くわえて、ベースモデルには非装備の7インチのTFTカラー液晶パネル付きメーターやLED室内照明などが備わる。 搭載するエンジンは、2.0リッター直列4気筒ガソリン(156ps/6000rpm、199Nm/4000rpm)、2.5リッター直列4気筒ガソリン(188ps/6000rpm、250Nm/4000rpm)、2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(200ps/400 0rpm、450Nm/2000rpm)の3種類で、価格はそれぞれ304万1500円(FWDのみ)、327万2500円(4WDのみ)、336万500円(FWD)/359万1500円(4WD)。 CX-8もCX-5と特別装備は基本的におなじだ。CX-5と異なるのは、自動防眩ルームミラーがフレームレスになり、地上デジタルTVチューナー(フルセグ)+10.25インチセンターディスプレイ+ワイヤレス充電+サードシート充電用USB端子2個が備わること。 搭載するエンジンは、2.5リッター直列4気筒ガソリン(188ps/6000rpm、250Nm/4000rpm)、2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(200ps/400 0rpm、450Nm/2000rpm)の2種類で、価格はそれぞれ361万6800円(FWD)/385万3300円(4WD)、399万9600円(FWD)/423万6100円(4WD)。