[名良橋晃]WEリーグに危機感あり 名良橋独自ルールで魅力アップ間違いなし!?
バブルも追い風もない いまは“おしん”の時期
こうして勝手に意見を言うことは簡単です。実際に関わっている方々は、いろいろなことに気づきながら、一つ一つ解決しながら歩みを進めているのは間違いありません。ならば、私もただ現状の注目度の低さを嘆いているだけでは申し訳ないので、WEリーグを盛り上げる方法を考えてみました。 一番必要なのはやはりお客さんに興味を持っていただくことで、そのためには魅力ある試合を提供することだと思います。個人的な印象として、迫力、スピードなど、試合を観ていてどうしても物足りなさがあります。この部分をどう考えるかであり、今回は試合を面白くするための「名良橋独自ルール」を考えてみました。 WEリーグだけ独自ルールで開催しても世界に出たら結局は共通のルールで戦わないといけないですが、この際、そんな悠長なことは言っていられません。単純に、こうすればWEリーグが面白くなるのではないか、発展につながるのではないかという観点だということをご理解ください。 ピッチを少し小さくし、人数は9対9。試合時間は35分×2本。決着がつかない場合、即サドンデスのPK戦です。複数得点に勝点ボーナスをつけることで、勝っているチームはもちろん、負けているチームも最後までゴールを目指すことになります。退場はなく、アイスホッケーのように分刻みでの退席となる。さらに、U-23なでしこ選抜を参加させる。 各方面から怒られそうですが、私の独自ルールはいかがでしょうか?攻守の切り替えなど試合のテンポが早くなると予想され、選手の技術力やスピードアップにもつながりそうです。ゴールを目指す意欲も上がるかもしれません。 WEリーグがはじまっていなければ、こうしたことを真剣に考えることはありませんでした。いままでと同じことをやっていては、同じ結果しか得られません。いまはいろいろな方が、いろいろな意見を出してくれていると思います。一つ一つの声を拾いながら、発展に尽くしてほしいです。 考えれば考えるほど、コロナ禍であることが悔しいです。集客数アップのために「これをやりましょう」というアイデアが出てきても、できない現状だと思います。正直、WEリーグの注目度を高めるためのよい答えが浮かびません。4月23日の東京NB×千葉(味スタ)、5月8日の新潟L×東京NB(デンカS)はJリーグとのダブルヘッダーで開催されますが、こうした機会に目の肥えたサポーターを満足させられるかどうかが課題になってくるでしょう。 WEリーグは開幕しましたが、バブルはなく、追い風も吹いていません。パブリックビューイングはできず、海外からクラブチームを招いて親善試合を行うこともできません。ピッチ外で活動できないのだから、既存の概念を捨てて大胆にいくしかない。そう考えた結果、「名良橋独自ルール」が浮かびました。 コロナ収束まで、いまは“おしん”のように耐え忍ぶことが必要なのかもしれません。 構成/飯塚 健司 ※電子マガジンtheWORLD267号、3月15日配信の記事より転載
構成/ザ・ワールド編集部