【THE MATCH】笠原友希「2人のスターがいなくなっても僕がスターになって」、対するKrush王者・中島千博は「大きな選手と小さい選手がどう戦うか見て欲しい」
2022年6月19日(日)に東京ドームで開催される『THE MATCH 2022』の第三弾対戦カードおよびPPV概要発表記者会見が、5月19日(木)都内にて行われた。 【写真】向かい合った両者、身長は笠原が175cmで169cmの中島を6cm上回る -60kg契約でシュートボクシング日本スーパーフェザー級王者・笠原友希(シーザージム)vs.Krushスーパー・フェザー級王者・中島千博(POWER OF DREAM)の対戦が決定。 笠原は11戦目のSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦で、植山征紀に敗れるまではプロデビュー以降10戦全勝をマーク。2019年6月には国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じた。5連勝の勢いに乗って2020年7月、那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。 再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就いた。2021年2月は『REBELS』からの刺客、栗秋祥梧からシュートポイントを奪った上で完勝。4月にはRISEランカーでDEEP☆KICK 57.5kg王者の宮崎就斗から判定3-0で勝利、そして12月に王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。今年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りでインパクト大の初回TKO勝ちを収めている。戦績は19勝(10KO)2敗のサウスポー。 中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2勝(2KO)を飾ったが2020年2月に横山朋哉に敗れプロ初黒星。9月も山本直樹に敗れ連敗となったが、2021年5月大会で伊藤健人からダウンを奪って勝利。10月の1回戦ではSATORU成合を左フックでKOしている。今年1月の「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。戦績は6勝(4KO)2敗。 会見で笠原は「相手の中島選手はテクニックもあって変則的で凄く強い選手なんですけれど、僕がしっかりここで倒して勝って次のスターになるので僕に注目してください」と、自分が次世代スターになると宣言。 対する中島は「今年1月にKrushスーパー・フェザー級の王者にならせていただきました。各格闘技団体の皆様、このような素晴らしい大会に僕を選んでいただきありがとうございます。笠原選手は身長も高く好青年で素晴らしい戦いをしていて。この間の(RIZINでの)飛びヒザ蹴りも背が低い僕からすれば恐怖でしかない。ただ、その大きな選手と小さい選手がどう戦うかとか、どんな技で攻めていくのか、そういう部分を見ていただけたらとても嬉しいです」と、武道の真髄である“小よく大を制す”を体現したいと意気込む。 加えて「今ここにいる野杁選手以外の3人(サッタリ、璃明武)はKrush王者なのでKrush王者も強いんだぞというところを皆さんに見てもらい、これからもやっていきたいと思います」と、Krush王者の強さをアピールしたいとした。 自分が相手より優っているストロングポイントはどこかと聞かれると、笠原は「相手もテクニックがあって強い選手ですけれど、僕もテクニックもパワーもスピードも全部負けていないと思うので、全部で優って勝とうと思います」と全てにおいて上回ってみせるとする。 中島は「僕も全部で優って勝ちたいと言いたいところなんですけれど、ルックス的にも負けてしまっているので技のバリエーションが相手より凄いんだぞってところを見せていきたいと思います」と、ジョークを交えながら技の抱負さを見せて勝ちたいと答えた。 また、那須川天心の対戦相手に抜擢され、那須川から「(彼は)本当に格闘家なんだな、って感じました。これから伸びる、次世代になると思いました」と言われ“神童が認めた男”とのキャッチフレーズが付いた笠原は、「那須川選手の最後の試合でデカい大会に一緒に入れさせてもらったんですけれど、僕は僕でしっかりこの先も結果を残して、2人のスターがいなくなっても僕がスターになって格闘技界を盛り上げられるようになりたいと思います」と、那須川がキックボクシング引退後の格闘技界を自分が盛り上げたいと語った。
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