「深夜2時から試験」「髪をセルフカット」海外大学で学ぶ日本人留学生の苦労
新型コロナウイルスにより、多くの大学がリモート授業という形で講義を再開しました。オンライン授業へと移行したのは、海外の大学も例外ではありません。そこで筆者は、海外の大学に通っている友人に、日々どのような生活を送っているのか聞いてみました。【BuzzFeed Japan / 稲井 清香】
「早朝2時からオンラインで試験を受けました」
アメリカの大学に進学したAさんは、日本にとどまりオンラインで現地の講義を受けています。 ネットのおかげで国境超えた「通学」が可能になりました。しかし、国が異なるが故の問題もあります。 その一例が、“時差”。 Aさんにある日のスケジュールを聞いてみました。 午前 2:30~ オンラインテスト 4:30~ 授業1 6:30~ 授業2 ~10:00 課題 正午~8:30 アルバイト 午前 0:00~3:00 仮眠 ほとんど睡眠がとれていないことがわかります。 「仮眠のはずが起きたら授業が始まっていたため、慌てて布団で講義を受けたこともあります笑」 時には、グループで取り組む課題が出されることもあり、現地の学生と時間が合わずに苦労しているといいます。 生活リズムが崩れ、肌荒れや体重増加にも悩まされています。 国をまたいで勉強できるようになった反面、こうした弊害も出てきているようです。
「髪をセルフカット」
Bさんは、カナダの大学に通っていて、現地の大学寮で生活しています。 現時点では、すべての授業がリモートだそうです。 授業で困ったことを聞いてみると、こんな答えが返ってきました。 「1学期目は、授業によって使用するアプリが違ったり、正式な時間割と違う時間に授業が始まったりするのに慣れなかったです」 「教授のネットの接続が悪く、授業中に突然Zoomから姿を消してしまった場合は、自分たちでディスカッションを進めていました」 また、「全部がオンラインになったことで、停電になった時に何もできなくなった」なんてこともあったそう。 こうした悩みは、国内の学生も共感できる部分があるのではないでしょうか。 11月ごろからロックダウンを経験しているBさん。 活動範囲が寮のある大学構内とスーパーマーケットだけに狭まってしまい、日常生活や学業にも影響が出ています。 「理髪店も閉まり、髪をセルフカットをしないといけない」 「大学の別キャンパスに行くためのバスが運休になった影響で、そこの図書館にしかない文献にアクセスがしづらいです」