距離延長プラスで鞍上も魅力 細江純子が朝日杯FSで注目した一頭は?
【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】 ◆朝日杯FSの注目馬 ここ数年、芸能界において突然亡くなる方が多いように思っていた中での中山美穂さんの死。54歳、世代的に他人事ではない気もして、複雑な気持ちになりました。と同時に、来年で50を迎えるにあたり、益々今後どう進んでいくか? を考える数日に…。このコラムは何歳ぐらいの方々に読んで頂いているのか分かりませんが、人生というのは長いようで実は短いのかもしれません。 【写真】ニタモノドウシのこれまでの軌跡 いろいろな所でお伝えしましたが、競馬との出会いから35年。来年1月はお休みをとり、2月以降は精査しながらにしました。たまたま地元の愛知県で料理旅館を経営している80代の叔母から電話をもらい、(1月は全ての仕事を休みにしたから、息子を連れて行きますね)と話すと、「それは素晴らしい、いい決断だと思う。私は今になって働きすぎたことを後悔している。あれもやればよかった…これもやればよかったって」と、今もなお接客業をする叔母とあって、元気の良い明るい声で前向きになれる言葉でした。 そういった意味で言えば今週お亡くなりになられた小倉智昭アナも「体が動くうちに海外旅行をしておけばよかった。今は美味しい店にいっても好きなワインが自由に飲めない…。若いうちにやれることある。老後になるとできないことが多すぎる」と生前のインタビューで話されていましたが、先輩たちからのアドバイスとして大切にすべき事な気がします。 さて話は変わり先週の阪神JFですが、パドックで良く見えた2頭が、勝ち馬であるアルマヴェローチェとコートアリシアン。 事前にはアルマヴェローチェの馬券を購入していなかっただけに、また買い足しもできない状況だっただけに…涙でした。とは言え、岩田望来騎手のGI初勝利の笑顔に救われるものでした。 そして終わってみれば前走1800m組の1・2・3。流れもありましたが、コントロールという点や集中力という意味においても短い距離組よりも分があったのでしょう。あとの祭りですし毎年思うことではあるのですが、留めるべきことでした。 さぁ今週は2歳のオトコ馬の戦い朝日杯FSとなります。 これまでのレース振りから距離延長がプラスと働きそうなのはニタモノドウシ。デビュー戦の1200mは前半、忙しいと思われる中での勝利。 重心が低くユルサを感じさせない体付きでパワーを感じさせますし、3頭併せの真ん中でもムキになることがなく操縦性の高さがうかがえました。そして鞍上はR.ムーア騎手。魅了されます。 印や買い目は枠がでてから考えての結論とします。 それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。 (文=細江純子)