昨年は高校選手権優勝を経験、常葉大1年生MF後藤礼智がインカレ3試合に出場「この経験をプラスに」
[12.18 インカレ決勝ラウンドDグループ 常葉大0-1関西大 岐阜メモリアルセンター長良川メドウ] 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 グループステージ突破の可能性を残した中での試合だったが、常葉大(東海1)は関西大(関西2)に0-1で敗れ、グループ最下位での敗退が決定した。 チャンスは前半から再三に渡ってあったが、前半31分にFW松井胡太郎(2年=清水桜が丘高)が迎えたGKとの1対1は好セーブに阻まれる。同38分にCKのこぼれ球を蹴ったDF三橋春希(2年=青森山田高)のシュートもクロスバーに嫌われた。「そこがすべてではないですけど、サッカーの厳しい部分だなと。最後のところで相手が上だったのかなと思います」。津田恵太監督は悔しさを噛み締めるようにして言葉を絞り出した。 MF後藤礼智(1年=青森山田高)はただ一人、1年生ながらグループリーグ3試合すべてのピッチに立った。東洋大戦では先発出場も経験。ただ「1年から出させてもらっている中で、先輩たちをもっと助けたかった。高校と違って大学では個人の力のなさを痛感させられた」と唇を噛んだ。 もともとは静岡県で生まれ育ったが、中学進学と同時に青森山田に入学。中高6年間を強豪サッカー部で過ごした。最後はレギュラーではなかったが、高校選手権優勝の瞬間のピッチを経験した。そして大学では再び静岡県に戻って、常葉大に進学。入学当初はAチームに絡むことはできなかったが、後期リーグからリーグ戦に出場。「半分くらいはスタメン」で出場すると、インカレでの出場機会も得た。 他大に進学した青森山田の同級生、主力を務めた選手たちがなかなか出場機会を掴めない中で、後藤は貴重な経験を積んだ。「高校の時に自分より出ていた選手たちより成長できる経験をさせてもらっている。自分の武器はドリブルなんですけど、スピードや強さはまだまだ全然足りない。もっと個人の能力を上げるべきだと感じたし、この経験をプラスに捉えてやっていきたい」。 その真価は来年度以降の活躍で見せつける。常葉大は今季の東海学生リーグ1部を優勝。リーグMVPを獲得したMF清水和馬(3年=静岡学園高)やGK宮澤樹(3年=長野U-18)、DF梅木翔斗(2年=東海大甲府高)ら楽しみなタレントもいる。そして後藤もその輪に入って、チームの連覇に貢献したいところだ。 新生活を送る上でお世話になったというDF金和樹(4年=青森山田高)からは試合後、「来年はお前が攻撃陣を引っ張っていけ」と思いを託されたという。「この経験を生かして、まずはリーグ戦を勝ち抜けるように、チームを助けられる存在になっていきたい」。来年はさらにパワーアップした姿で帰ってくる。