高校生自らが作るバスケ大舞台“U18日清食品トップリーグ” 企業の新たな支援のカタチ
FNNプライムオンライン
大人にはできない“高校生による高校生のための大舞台”を取材しました。 U18世代のトップチームが参戦する高校バスケットボール最高峰のリーグ「U18日清食品トップリーグ」。 選手が輝く、そのコートの上には“もう1人の高校生”が立っていました。 鳥取城北高校3年・西村櫂B級審判員: 大舞台に来させてもらって、よし頑張ろうという気持ちになりました。とてもいい機会でした。 目指すは、“高校生による高校生のための大舞台”。 年々価値を高めるその背景には、サポートする企業が持つ発想が一役買っていました。 11月17日に行われたリーグ戦最終日、福岡大学附属大濠高校対藤枝明誠高校の試合で副審を務めることになった鳥取城北高校3年生の西村櫂さん。 鳥取城北高校3年・西村櫂B級審判員: 自分、鳥取県(在住)なんですけど、あまりこういう大きい体育館がなく、(いつもは)県の1回戦2回戦というレベルを吹いています。 西村さんは普段、地元の地区大会や県大会などの試合で審判をしているといいます。 プロさながらの会場演出の下、行われるトップリーグ。 試合前のレフェリーミーティングでは、大河原則人S級審判員から「大事になってくるのは、どれだけみんなイライラしてるか。イライラしているときに、どう感情をコントロールしていってあげるかも大事」とアドバイスを受けていました。 会場は満員で、西村さんの緊張にも拍車がかかります。 鳥取城北高校3年・西村櫂B級審判員: 迷惑かけないように、自分の中では一生懸命走ったり、プレーをしっかり見たり、自分のできることをやりました。もっとこういう舞台でたくさん笛を吹きたいなと思った。もっと上級、上を目指してこれからも頑張りたい。 “プレーするだけではない”。 バスケットボールに関わる様々な選択の可能性を広げる今回の取り組み。 「高校生の大会に高校生の審判がいてもいいのでは」と発案したのは、大会を支える「日清食品」でした。 日清食品HD・米山慎一郎執行役員は「ともすればトップリーグなので、日本で有数の実力者たちが集まっているものの、社会に出るといろんな役割があり、審判というのもその一つだと思う。そういうところにスポットライトが当たるというのも、すごくいいこと」と話します。 ハーフタイムショーをはじめ、試合を支える役員を高校生に任せてみるなど、この大舞台をあえて「高校生自らが作る大会の場」にしました。 “リーグをブランディングし大会の価値を高める”というスポンサーとしての新たな役割。 この取り組みについて、米山執行役員は「大人が考えた面白さっていうのでは、世の中響いてくれないと思っている。それはスポーツでも通常の広告でも商品でもそうだと思うが、純粋にお仕事ではなく、純粋に楽しいか純粋に盛り上がるか本当に気持ちいいか、そういう気持ちをすごく大事にして普段マーケティングをしている。そういう気持ちで一緒にやらせてもらっています」と語りました。