支笏湖畔の老舗宿「丸駒温泉旅館」 開業110周年、新年装い新た 創業当時のロビー再現
千歳・支笏湖畔の老舗宿「丸駒温泉旅館」を運営する「丸駒温泉」(日生下(ひうけ)和夫社長)が12月、旅館のロビースペースの改装に着手する。3年前の民事再生法適用申請以降、再生計画の一環で続けてきた施設整備の「総仕上げ」(日生下社長)の位置づけ。同月30日の完成を予定し、新たな装いで開業110周年に当たる新年を迎える考えだ。
改装するのは《1》旅館の顔ともいえるロビー《2》夜はお酒を楽しめ、朝食会場としても使われるラウンジ-。佐々木初太郎が同旅館を創業した1915年(大正4年)当時を再現する「歳月再景」がテーマで、設計・デザインでは「水」「火」「風」「地」「空」の5要素を重視した。 湖の眺望に工夫を凝らすほか、木材や軟石などの自然素材をふんだんに使用。たき火をイメージしたペレットストーブなどを導入する。整備費は非公開。