お囃子でえんぶり感じる 八戸で演奏会
八戸えんぶりお囃子(はやし)研究会(小坂勝義代表)は20日、青森県八戸市中心街の八戸まちなか広場「マチニワ」で、えんぶりのお囃子実演を行った。今年の八戸えんぶりは新型コロナウイルスの影響で中止となったが、20日は例年、えんぶりの最終日。せめてお囃子だけでも楽しんでほしいとの思いから企画し、4組のえんぶり組が演奏を披露した。 参加したのは内丸、糠塚、大久保、十一日町の各えんぶり組。午前と午後、2グループに分かれて演奏を行った。太鼓、笛、手びらがねの囃子手が、喜び舞、えんこえんこなどの祝福舞や太夫の摺(す)りに合わせる囃子を披露した。 会場を訪れた市民は、各組の囃子のリズムの違いなどを楽しみながら、体を揺らして演奏に聞き入った。ステージでは、別々の組が一緒に囃子を披露するなど珍しい場面もあり、観客から盛んな拍手が送られた。 八戸市の60代女性は「お囃子だけでも聞くことができてうれしかった。来年は摺りや舞と一緒に見たい」と話した。