「GRヤリス」の3気筒ターボを合体! レクサスLBX モリゾーRR 304馬力の試作車へ試乗
高級感や快適性と、適度な興奮をバランス良く
スポーツ・モードへ切り替えると、高回転域までシフトアップは抑えられ、増強されたエンジン音が車内へ響く。シフトレバーをMへ倒すと、シフトパドルで好きなギアを選ぶこともできる。6速MTでは、このモードがデフォルトだ。 四輪駆動システムの前後トルク分配は、通常は75:25で、フロントアクスルがメイン。必要に応じて、50:50まで可変する。AWDモードを有効にすると、50:50に固定され、よりニュートラルなトラクション展開を感じ取れる。 雨混じりの天気での試乗となったが、かなり濡れた路面でも、LBX モリゾーRRは安定。アクセルペダルを積極的に踏んで、コーナーからの鋭い脱出を楽しめた。 ボディロールは最小限で、ステアリングホイールの反応はタイト。フロントタイヤのグリップ力が高く、意のままにラインを辿っていける。旋回中にアクセルペダルを一気に放すことで、リフトオフ・オーバーステアも引き出せる。 四輪駆動システムのトルク分配が、リア寄りにならないことへ疑問を感じるかもしれない。レクサスによると、より滑沢な操縦性を求めるドライバーは、トヨタのGRモデルを選んで欲しいとのこと。 試乗車はプロトタイプという位置づけだったが、発売は決定済み。純粋な内燃エンジン・モデルは、減少していく一方だ。高級感や快適性と、適度な興奮をバランス良く楽しみたいドライバーにとって、モリゾーRRは魅力的なチョイスになるだろう。 執筆:ローレンス・チャン(Lawrence Cheung)
レクサスLBX モリゾーRR(プロトタイプ)のスペック
価格:650万円(税込) 全長:4190mm 全幅:1840mm 全高:1535mm 最高速度:-km/h 0-100km/h加速:5.2秒 燃費:-km/L CO2排出量:-g/km 車両重量:1440kg パワートレイン:直列3気筒1618cc ターボチャージャー 使用燃料:ガソリン 最高出力:304ps/6500rpm 最大トルク:40.7kg-m/3250-4600rpm ギアボックス:6速マニュアル(四輪駆動)
AUTOCAR UK(執筆) 中嶋健治(翻訳)