まち活性化テーマに町長と敬愛大教授が意見交換 鋸南(千葉県)
敬愛大学(千葉市)の三浦知子国際学部教授と鋸南町の白石治和町長による地域活性化についての意見交換が5日、同町役場で開かれた。本紙に連載中のコラムをきっかけとした会合で、活発な議論が交わされた。 同大は、安房高校出身の経済学部長、成松恭平教授の発案で、「南房総活性化のヒント」と題して本紙に教授陣がリレー形式でコラムを連載中。昨年12月14日を皮切りに全10回を予定している。 今回の会合は、三浦教授が担当した2回目のコラムが同町をテーマとしていたことから、白石町長が提案して実現した。 意見交換では、白石町長が町内観光の現状として、コロナ禍でも好況な宿泊業や鳥獣被害を逆手に取った「狩猟エコツアー」などを紹介。「この地域が都心へのアクセス改善、半島性を解消するためには富津市と横須賀市を結ぶ東京湾口道路の実現が必須」などと語った。 三浦教授は、「千葉県は、都市と農山漁村が見事に両方あり、大変興味深い。最近では地方志向の学生も多く、テレワークの進展により東京に近い鋸南町は魅力的な地域」とした。 また、旧鋸南幼稚園を活用した都市交流施設の拡張にも言及。前任校に近い長崎県東彼杵町にある「道の駅彼杵の荘」での日常品や総菜、郷土料理の食事処など地域住民の暮らしに密着したサービスが紹介され、白石町長は、「今後の道の駅活性化のヒントとしたい」と礼を述べた。
房日新聞