賃貸物件「LGBT不可」…谷口真由美がラジオで「誰が相手でも理解を」訴え
そして「性的指向」。「どんな性を好きになるか」というもので、「性別で男の人が好き」「女の人が好き」という性的な指向がどういう方向に向かっているか。最後に「性表現」。服装・髪型・仕草・言葉遣いという自分が表現したい性の役割がどうなのかというもので、この4つが人の性のあり方を表します。 LGBTとは、Lがレズビアン=女性が女性を愛しているということ、Gがゲイ=男性が男性を愛すること、Bがバイセクシュアル=女性、男性、二つ以上の性の方が好きだというもの、Tがトランスジェンダー=身体の性と心の性の自認が異なるというものです。 最近はここにQを加えてLGBTQとも言われ、Qがクィアもしくはクエスチョニングと言って、まだ自分が何の性であるか迷っている方も指します。 ある日突然レズビアンになるとか、トランスジェンダーになるということではなく、非常に揺らぎがあって自分の性が何かとか、自分とは何者かというのを理解するのに皆さん時間がかかってたどり着くことが多いんです。 自分の性別を聞かれたときに、私は何も考えずに女性です、性自認も女性です、体の性も女性です、好きなのは男性ですと答えますが、これは多数者の中で当たり前で生きてきたからという話で、それが当たり前じゃない、自分の状況を受け入れるのに非常に時間がかかるという場合もありますよね。 ■差別を受けた側は心を通りすがりに刺されるようなもの 一昨年、認定NPO法人ReBitというところが調査した結果によると、10代のLGBTQの48%が自殺を考えたことがあるそうです。これは2,670人に調査を行っているんですが、そのうちの14%が自殺未遂をしていて、LGBTQの高校生の不登校の数は一般の生徒の不登校の10倍に上り、孤独・孤立を感じている人も8.6倍です。 これは、社会的に非常に孤立しやすくて脆弱な存在であるということが言えます。とりわけ子供はそうであると言われているので、何気ない「お前ゲイなん?」とか「レズビアンなん?」みたいなそういう言葉そのものが、意図する、意図しない関係なく差別になっているということを、私達も自覚する必要があると思います。