緊急保護した子猫

　裏庭に置き去りにされた子猫を緊急保護、10日間お世話したら……。想像を超える激変っぷりがYouTubeで注目を集めています。動画は記事執筆時点で再生数10万回を突破し、「スクスク育って」「可愛い」といった声が寄せられています。 【画像】10日後の姿 　動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」。野良猫の多い地域に住む投稿者さんが、「1匹でも多くの猫たちを手助けしたい」という思いから同チャンネルを開設し、保護猫活動や保護猫のその後の様子などを公開しています。前回は、母猫と子猫4匹の壮絶な捕獲劇が話題になりましたが、今回は隣町の方から「裏庭で子猫が鳴いている」という連絡が入ったようで……？ 　10月の中旬、午後5時30分ごろに、隣町に住む長山さん（仮名）から「家の裏で子猫が鳴いている」という連絡を受けた投稿者さん。長山さんには「できればすぐに確保してください」と伝え、7時30分ごろ、ちょうど遠方からやってきていたお兄さんの車に乗り子猫を引き取りに行きます。 　長山さんによると、子猫は朝からずっと壁際で鳴いていたそうですが、鳥の鳴き声かと思っていたとのこと。現場は人が侵入できる場所ではなく、誰かが置いて行ったとは考えにくい場所です。子猫が1匹で現れた理由は不明ですが、幸いにも雨が降り出す前に救助することに成功したのでした。 　すぐに動物病院に連れていくと、生後2週間くらいであること、健康面は特に問題ないこと、女の子であること、昨日あたりまで母猫に育てられていたらしいことが判明します。獣医師によると、母猫は時々子猫を置いていってしまうことがあるのだとか。そしてノミダニの駆除薬をつけてもらい、検便はまた次回行うことになりました。 　普段ならこの後はボランティアさんに託すそうですが、この子猫はお兄さんの希望もあり、投稿者さん宅でお世話をすることになりました。お兄さんは猫と暮らした経験がなく、保護猫活動も初めてとのこと。お兄さんの「よい機会なので自分も勉強したい」という希望から子猫を家へ連れて帰り、ミルクを買いに行きます。 　生まれて間もない子猫は自力で排せつすることができないため、おしりをティッシュやタオルなどで刺激してあげる必要があります。まずは排せつをさせてからお兄さんがスマホでミルクの飲ませ方を調べ、子猫にミルクをあげてみることに。子猫は上手に吸い付いてくれましたが、このときは哺乳瓶の吸い口がうまく開いておらず、なかなかミルクが出てこなかったようです。 　子猫の呼び名は「チョコ」ちゃんに決定。初日の体重は150グラムでしたが、お兄さんが積極的にお世話をしてくれたおかげもあり、2日目には170グラムに増加していたのでした。 　なお、投稿者さんは長山さんに近くに母猫や兄弟がいないか尋ねたそうですが、長山さんからの回答は「探したけれど見当たらない」とのこと。チョコちゃんの家族は一体、どこへ行ってしまったのでしょうか……。 　保護3日目には、体重が180グラムに増加。クッションやマットをフミフミしたり、ぬいぐるみと寄り添い眠ったりと、かわいい姿を見せてくれたのでした。 　4日目には体重が200グラムに、5日目には235グラムになりました。トイレとミルクは投稿者さんとお兄さんと交代しながら行っていたそうですが、食欲旺盛すぎて規定量のミルクでは物足りない様子を見せていたのだとか。 　保護6日目。投稿者さんによるとそろそろ生後3週間ほどになるため、目もよく見えてくる時期とのこと。時々部屋の中を散策するようになったチョコちゃんの体重は、255グラムになっていました。 　その後もミルクをおなかいっぱい飲んですくすくと成長し、チョコちゃんの体重は7日目には280グラム、8日目には305グラムと保護したときの2倍になっていたのでした。 　9日目には体重が315グラムとなり、10日目にはずいぶんと体が丸くなりました。体に安定感が出てきたチョコちゃんが、誰にも教えられていないのに毛づくろいを始めた姿を見て、小さな感動を覚える投稿者さんなのでした。 　なお、お兄さんは翌日には帰ってしまうそうですが、この後も投稿者さんが責任をもってチョコちゃんのお世話をしていくとのこと。チョコちゃんの成長記録は、引き続き同チャンネルで報告していくそうですよ。 　動画には「小さな命が助かってよかったです」「かわいいチョコちゃん、どうか幸せに」「大変ですが、がんばってくださいね。きっと可愛い家族になれます。1年後のチョコちゃんが楽しみです」といった、感謝の声が寄せられています。投稿者さんの活動はYouTubeチャンネル「Lumi Towncat」や、Instagramで公開されています。 画像提供：YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」