年間700杯以上を食すラーメン官僚がオススメ、最新豚骨ラーメン店「頭ひとつ抜きん出た1杯」
日本全国のラーメン店の発掘と紹介をライフワークとし、年間700杯以上のラーメンを食べ続け、生涯実食杯数は20,000杯超という日本屈指のラーメンフリーク、通称「ラーメン官僚」こと、かずあっきぃ氏がラーメンについて語り尽くす短期連載。第2シーズンでは「豚骨ラーメンの今までとこれから」について3回にわけて語ります。(前中後編の後編) 【写真】ラーメン官僚がすすめる今アツい豚骨ラーメン店5 前中編で豚骨ラーメンについて語ってきましたが、最後に私がおススメする豚骨ラーメンの優良店をご紹介します。まずは千葉県市原市の『ラーメン濱野家』。こちらは「家系ラーメン」を手掛けるお店で、他店から頭ひとつ抜きん出た1杯を創っています。出汁とカエシのバランスが抜群で、麺の茹で加減からトッピングの仕上がりに至るまで完璧。何回口にしても惚れ惚れします。 「九州豚骨」で今面白いのは、お台場のラーメン集合施設『ラーメン国技館』に店舗を構える『三代目博多だるま』です。博多の名店『だるま総本店』の系列店で、ラード油をなみなみと湛えたカエシが強い豚骨ラーメンを出しています。醤油を強めに利かせているのでスープの色が茶色いのですが、実は、九州には、こういうタイプの豚骨ラーメンを出す店も少なくありません。都内の人たちの舌に忖度せず、本場の味をそのままの形で出したら、かえって好評価を得た。都内ではあまり見掛けないタイプの豚骨ラーメンですので、是非、召し上がっていただければと思います。 パンチがある豚骨ラーメンを出す店をもう1軒紹介します。赤坂の『博多ラーメン和(かず)』は、今、ラーメン好きの間で「熱い店」として密かな話題となっています。このお店はオープン当初、都内の人たちが一般的に想像する、塩味とタレのうま味が強い豚骨ラーメンを出していました。が、ある時期に一念発起し、途轍もない分量の豚骨を用い、他に類を見ないほど高濃度なスープを採るようになったのです。『三代目博多だるま』同様、高濃度な動物系を炊き上げたスープのみに生じる泡立ちが特徴。このようなタイプの豚骨ラーメンが、今後、どんどん注目されていくことになるでしょう。 最後は「富士丸インスパイア」。現在、「二郎インスパイア系」ラーメンは、『ラーメン二郎』を模したものと、『ラーメン富士丸』を模したものの2タイプに大別されますが、ここ最近、「富士丸インスパイア」タイプのお店が立て続けにオープンしています。明大前の『もみじ屋』、西日暮里の『えどもんど』や、関西圏で爆発的な人気を得て、現在、日本全国に店舗を展開させている『夢を語れ』のラーメンなどが「富士丸インスパイア」ですが、このカテゴリーに属する店舗は、ほぼ例外なく人気店として盤石の地位を築いています。まだ召し上がったことのない方は、お近くの該当店へと足を運んでみてください。 構成/大泉りか
ENTAME next編集部