西武・平良は5000万円減の2億円 2度目でサイン…来年は中継ぎ「それなりの対価ないと」
改めてメジャー願望も表明「個人的に目指している場所」
西武・平良海馬投手が13日、球団事務所で2回目の契約更改交渉に臨み、5000万円ダウンの来季年俸2億円プラス出来高でサインした。今月3日の1回目の交渉では自身の起用法を巡る話し合いが平行線に終わり保留していたが、来季は球団側が望む中継ぎを担うことで“決着”した。(金額は推定) 【画像】白ドレスの美人妻が「あーん」 ケーキを頬張る防御率1点台右腕 会見場に姿をみせた平良は「サインはし……ました」と、含みを持たせた回答で笑わせ、「来年は中継ぎをやります」と明言。「(契約更改に応じた)1番の要因は言えないのですが、金額を含め、インセンティブもかなりつけてもらったので、球団側のやってほしいという気持ちも伝わりました。しっかり飲み込んで、来年責任を持ってやりたいと思います」と、中継ぎで臨む来季へと気持ちを切り替えていた。 1回目の交渉では来季先発起用を熱望する平良と、リリーフへの配置転換を求める球団側との間で折り合いがつかなかった。平良は「先発か中継ぎかの件で、サインできない状況です」として契約を保留していた。来季から指揮を執る西口文也新監督もリリーフ配転を望んでいた。 先発転向2年目の今季、序盤は5試合に先発して1勝2敗も防御率1.42、QS(クオリティスタート=先発して6回以上を投げ自責点3以内)率80%と安定していた。ところが、右前腕の張りで5月9日に出場選手登録を抹消されると、戦列復帰まで3か月を要し、8月8日の再登録後は右腕への負担も考慮されてリリーフへ回った。今季トータルでは22試合(先発5試合)3勝2敗9ホールド、防御率1.66だった。 年俸は5000万円ダウンの2億円となったが、出来高がついたという。「正直希望のポジションでない分、それなりの対価がないとフェアではないと思っていた。(前回交渉後)ちょくちょく電話でやり取りをして決まりました」と前回交渉からの過程を明かした。 また、以前から球団に伝えていたメジャー移籍願望を改めて表明。「個人的に目指している場所。目指さないと日本でも活躍できない」と述べた。平良は、11月15日に25歳となった。25歳未満の選手がMLB球団と契約を結ぶ際には、マイナー契約に限られ、契約金・年俸や西武に支払われる譲渡金が低く抑えられる“25歳ルール”があるが、その対象から外れた。 10月には第1子の長男が誕生した。「正直、変化は全くなく、いつも通りパフォーマンスしていればいいと思う。よく、(子どもができると)覚悟ができるとか言われますが、最初から覚悟してやっていますので変わらないです」と平良らしい言葉で意気込みを語った。
Full-Count編集部