阿部一二三沈めた変形肩車に衝撃事実 殊勲のガバ、初めて試した技だった「2週間前にトライ。うまくいった」 仏では「英雄」に
フランスメディア「RMCスポーツ」は4日、パリ五輪柔道混合団体で劇的な金メダルを獲得したフランス柔道チームを特集。1-3の崖っぷちに追い込まれた第5試合で、66キロ級2連覇王者の阿部一二三から一本勝ちした73キロ級銀メダリストのガバについて「ガバがいかにしてフランス柔道チームの英雄になったか」と題して報じた。 【写真】号泣する阿部一二三 悔しさあふれる表情 「このハッピーエンドはガバのおかげで可能になった」。阿部を「柔道界のレジェンド」と評した上でガバは「私は誰も恐れていない。彼は人間だ。彼は私のカテゴリーではない。私は五輪銀メダリストだ。73キロ級の選手の名誉のために、勝たなければならなかった」と、強調したという。 8分52秒に及んだ死闘に終止符を打った変形肩車(公式記録はすくい投げ)については、この日、フランスの先鋒を務めたヌゲアプアンブが秘話を明かした。「彼(ガバ)が我々にポイントをもたらすだろうということは分かっていた。彼は2、3週間前に学んだテクニックを今回初めて試した。そしてそれで阿部さんを倒したんだ」。ガバは73キロ級のライバルで、今大会金メダリストのヘイダロフ(アゼルバイジャン)が世界選手権決勝で同技で日本人選手に勝ったことからインスピレーションを得たことを明かし「2週間前に練習で4、5回トライしたんだ。自分でもなんで使わなかったんだろうと思っていた。それで試してみたらうまくいった」と、笑った。