ヤマハが350馬力を発揮する4.3L V型6気筒4ストロークモデル「F350B/FL350B」を新発売! 20%の軽量化を実現した船外機
ヤマハ発動機はこのほど、350馬力の4ストローク船外機「F350B/FL350B」を、10月に国内で発売すると発表した。価格は370万9200円~379万7200円(税込)。内蔵型電動ステアリング(SBW)を採用することで スムーズでレスポンスに優れたステアリング操作を実現 「F350B/FL350B」は、V型6気筒、排気量4256cm³のパワーユニットを採用した船外機で、従来の350馬力船外機「F350A」から約20%の軽量化を達成。また内蔵型電動ステアリング(ステアリングバイワイヤ/以下SBW)の採用により、スムーズでレスポンス性に優れたステアリング操作を実現するほか、新排気システム「スラスト・エンハンシング・リバース・エギゾースト」の採用により、後進時や着岸時などでの操船性を大幅に向上した。 「F350B」は船外機の主要市場である北米で、2024年春に発売された船外機。スピード性能、燃費性能、静粛性や利便性、メンテナンス性に優れた船外機は、小型ボートのみならず中・大型ボートの推進器として採用されるケースが増加している。こうした背景のもと、「F350B」は従来の350馬力船外機「F350A」から大幅な軽量化を果たし、さらにSBWを採用したことで、搭載可能なボートサイズが拡大しただけでなく、船外機の艤装に必要なスペースを削減し、ボート設計におけるレイアウトの自由度が増した。国内導入にあたっては、すでに販売している中・大型プレジャーボートのエンジンの換装需要をターゲットとしている。 なお、新しい「F350B/FL350B」と合わせて、150馬力の「F150H」、175馬力の「F175D」、200馬力の「F200N」についてもSBW仕様モデルを追加。SBWにより、操船性の向上や船外機の艤装に必要なスペースを削減し、レイアウト設計の自由度を向上させている。 ■「F350B」の主な特徴 ●卓越したトルクとパワー 新たな燃料噴射制御技術の採用、吸気バルブの大型化などにより、正確、かつ最適な燃焼タイミングを実現し、レスポンスの良いハイパフォーマンスを発揮。また新設計のクランクシャフトはストロークが長くなり、低速域から大きなトルクを発揮する。 ●信頼性と耐久性 フラッグシップ「F450A」にも採用したプラズマ溶射技術によって成型したスリーブレスシリンダー、イリジウム・スパークプラグを採用し、信頼性・耐久性を向上している。 ●内蔵型電動ステアリングシステムによるスムーズでスピーディな操船性 従来の油圧式ステアリングに変わり、内蔵型電動ステアリングシステム=ステアリングバイワイヤ(SBW)を採用。よりスムーズでレスポンスに優れた操船感覚を提供するだけでなく、トランサム(船尾)部の船外機設置に必要なスペースの削減を実現。(「F150H」「F175D」「F200N」もSBWを採用) ●軽量化 新設計のエンジンブロック、ギヤケース等の採用により、従来モデルから約20%の軽量化を実現。パワーウェイトレシオを大幅に向上させている。 ●後進時の舵効き(操船性)を大幅に向上 低速での後進時に発生するプロペラの中心からの排気の巻き込みを抑制する“スラスト・エンハンシング・リバース・エギゾースト”を採用。逆推進力を向上させコントロールしやすく、着岸などがよりスムーズに行える。 ●新デザインとカラーリング フラッグシップ「F450A」の流れをくむ、立体的でダイナミックなフォルムを持つカウルデザインを採用。カラーリングは従来のグレーに加え、ファクトリーカラーとしてホワイトを採用している(「F150H」「F175D」「F200N」にも新たに立体グラフィックを採用。カラーリングはホワイトのみ)。
MotorFan編集部