FC東京・長谷川監督契約更新 「来季こそはリーグタイトルを…」原博実監督に並ぶ長期政権へ
FC東京は10日、長谷川健太監督(55)との契約更新を発表した。就任3年目の今季リーグ戦は10月31日の前節に4連敗を喫し、優勝の可能性が消えたが、昨季はクラブ史上最高位の2位と躍進。今季もルヴァン杯で決勝へと進出した。長谷川監督はこの日「来季こそは悲願のリーグタイトルを目指して戦っていきたい」と力強く抱負を語った。 長谷川監督は、今季史上2人目のJ1通算200勝も達成。今月から再開するアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でもタイトル獲得の可能性を残す。クラブの首脳陣はそうした手腕を高く評価し、2002年から05年まで連続4シーズンで指揮を執った原博実監督(現Jリーグ副理事長)以来の長期政権を託した。 11日の本拠地・札幌戦(味スタ)は、ミハイロ・ペトロビッチ監督(63)との201勝監督同士の対決となる。この一戦を前に、指揮官はこう語った。 「ペトロビッチ監督のチームとは、必ずどの試合もスリリングな展開というか、斬るか、斬られるかという試合になる。いつも非常に楽しみにしているし、緊張感のある試合になると思う」 今季のリーグ優勝の可能性は消滅したが、長谷川監督は「残りのリーグ戦でなんとか(来季の)ACLの出場権を取りたい」と、新たな目標を口にする。タフな戦いはまだまだ続くが、それを来季のリーグ初制覇への足掛かりにしていきたいところだ。 ◆201勝監督対決 FC東京の長谷川監督と札幌のペトロビッチ監督はともにJ1通算201勝(歴代2位タイ)。11日の試合で勝った方が、J1で柏、G大阪などを指揮、元日本代表監督で現タイ代表監督の西野朗さんの270勝(同1位)に次ぐ単独2位となる。ちなみに長谷川監督は437試合、ペトロ監督は443試合での勝利数で、勝率では長谷川監督が少し上回る。
中日スポーツ