11月の訪日客、5.6万人 危険情報引き下げ、増加傾向に
日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2020年11月の訪日客数は前年同月比97.7%減の5万6700人で1年2カ月連続で前年を下回ったものの、3月以来8カ月ぶりに5万人を超えた。出国した日本人は98.1%減の3万700人だった。 月間の訪日客数は、各市場とも大きく下回ったものの、100人を割り込んだのはメキシコのみだった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、日本と一部の国との間では、業務上必要な往来を認める短期出張者用の「ビジネストラック」や、在留資格のある人の往来を認める長期滞在者用の「レジデンストラック」の運用が始まっている。許可数は限定的ながらも、10月1日以降すべての国・地域からの入国が可能となったことにより、実数は徐々に増加している。 また、政府は11月1日から中国やベトナム、韓国など11カ国・地域の感染症危険情報をレベル2に引き下げるなどの緩和措置を講じている。方面別に見ると、アジアでは中国が1万8100人(前年同月比97.6%減)で、22ある重点市場で最も多かった。
Yusuke KOHASE