初めてのお灸体験へ。「なんとなくの不調」から解放されたい | ゆるめる23時
胃腸の働きを高め、全身の血液循環をスムーズにして老廃物の代謝を促すという「足三里」や、骨盤と背骨を支える腰回りの筋肉のバランスを整え、腰の重だるさや痛みを緩和する「三陰交」という場所など、お灸を据えるのにぴったりな場所もいくつか教えてもらった。こうした場所を覚えておけば、思い立ったときに手軽にお灸を据えることができそう。 背中や首の裏、肩など、お灸を据えづらい場所で便利に使えそうなのが、「火を使わないタイプ」のお灸だ。「せんねん灸太陽」という名前の商品は、上の面のシールを剥がすと中の発熱剤が温まり、下の面を剥がすともぐさがシート状に入っているので、それを肌に貼り付けるだけでツボを温められる。じんわりと気持ちよくて、カジュアルに使うことができそう。
最後に、鍼灸師である髙木さんが身体に触りながらツボを見つけてくれる時間もあった。家で手軽に行える「せんねん灸」をより活用するためにも、お灸治療で一度じっくりと身体を診てもらうのも役に立ちそう。 せんねん灸はお風呂やごはんの前後を避ければ、いつでも使って大丈夫。「身体が悪くならないように使うものなので、元気がないときだけではなく、元気なときに使うのもいいですね」と髙木さんがお話されていた。不調を感じているけれど病気ではない段階を「未病」というそうだけれど、「なんとなく不調」というときに頼れるものをいくつも持っておきたい。
髙木さんがお話されていた、「お灸は自分の身体を見つめる時間です」という言葉が記憶に残っている。自分のツボを見つけるために身体を撫でで、5分間、煙を見つめながら過ごす。火を使うから、お灸を据えている間は、他のことをすることができない。ながら作業に慣れ、たった5分であっても「もったいない」と思ってしまいがちな生活のなかで、ぼんやりと、何も考えない時間はどれくらいあるだろう? 心と身体を休ませる理由をつくるためのものは、いくつあってもいいはずだ。 胃腸の働きを高め、全身の血液循環をスムーズにして老廃物の代謝を促すという「足三里」や、骨盤と背骨を支える腰回りの筋肉のバランスを整え、腰の重だるさや痛みを緩和する「三陰交」という場所など、お灸を据えるのにぴったりな場所もいくつか教えてもらった。こうした場所を覚えておけば、思い立ったときに手軽にお灸を据えることができそう。
text&photo_Maki Takenaka edit_Kei Kawaura