初めてのお灸体験へ。「なんとなくの不調」から解放されたい | ゆるめる23時
はじめに、正しい使い方を教えてもらった。裏面のシールを剥がして片手の指につけて、点火器で火をつけて、煙があがったらゆっくりとツボの上に乗せていく。乗せたあとはシールで肌に張り付くので、多少動いても離れないので安心だ。温熱時間は約5分で、台座が冷めたらおしまい。
少しでも熱い!と思ったら外す。血行が改善しないと熱さを感じづらいようなので、その場合は、いったん外してからもう一度別のお灸を据えてもいいそうだ。連続3回まで同じところにお灸を据えてもいいとのこと。
次に、お灸を据えるポイントであるツボを見つけていく。「お灸向けのツボは、血行不良が起きているところです。血色がいい赤ちゃんのぷりぷりした肌を想像してみてください。血行が悪くなってくると、ハリがなくなってきて、たるみやへこみが出てきます。また、水分が少なくなって、乾燥してきます。まめやたこ、古傷もツボになります」と髙木さん。ツボというと誰もが同じ場所にあるようなイメージがあったので、触りながら見つけるものなのか、と驚いた。身体の中の内臓などの臓器や、心で起きている不具合、トラブルが、肌にツボとなって反映されるということらしい。 まずは腕のあたりで、滑りが悪いと感じるところを探す練習を行った。初めてだと、なかなか難しい。そもそも日常のなかで、腕をこんなにも撫でたことも眺めたこともないから、新鮮な気持ちになった。先生のアドバイスを受けながら、ペンでマークをつけ、そのうえにお灸を乗せていった。
お灸はじんわりと温かく、乗せる場所によってすぐに熱く感じる場所もあれば、熱さをなかなか感じづらい場所もある。先生がお話していた、「血行が改善しないと、熱さを感じづらい」という話を実感した。乗せる場所が間違っていたとしても何か問題があるわけではないとのことなので、あれこれ試しながら、そのときの自分に合ったツボを見つけることができそう。 この人形には、ツボとツボをつなぐ経絡(けいらく)という線が描かれ、経路ごとに臓器の名前がついている。東洋医学では身体中が繋がっているという考え方をするので、ここがツボかな、と肌を触りながら見つけた場所から、どの臓器に不調があるかを見つけられるようだ。例えば同じ腕でも、もう少し内側に置くと呼吸器のツボだったり、ほかの臓器のツボだったりするらしい。