初めてのお灸体験へ。「なんとなくの不調」から解放されたい | ゆるめる23時
頭にせんねん灸のお灸を乗せた「お灸くん」に誘われて、お灸ルームへ。ここでは、今回体験するお灸体験のほか、お灸治療も行っている。 本日教えてくださるのは、せんねん灸の鍼灸師、髙木さん。持参したお灸がしやすく動きやすい服に着替え、まずは配られた問診票に記入していく。 身体のつらい部位をマークしたり、現在かかっている病気について記載するほか、アンケートには「お灸に対してどんなマイナスイメージがありますか?」という項目もあった。「火を使うのは難しそう」「難しそう」「自分にはできない」など、次々と丸がついていく。目の前にはお灸や点火器が並び、かなりの不器用の自分にも果たして扱えるのか、この時点ではちょっと心配だった。
問診票を書き終えたら、参加者一人ひとりが自己紹介していく時間に。お灸の経験や、今日の目的について話していく。わたしはお灸の経験はなく、この日は具体的に痛い場所はないけれど、自律神経が崩れやすく、よくわからない不調が起きやすいことを伝えた。「体験のなかでこういう不調があったなと気づくこともあるので、お灸をして変化を実感してもらえたらと思います」と髙木さん。
目の前にはずらりとお灸と葉っぱがならぶ。「このふわふわしたものは“もぐさ”と言います。何からできていると思いますか?」
答えはよもぎ。古くから身近な薬草として使われてきて、乾燥したよもぎは生薬として身体を温め、さまざまな症状に効果があるとされてきたそう。もぐさはなんと、よもぎの葉の裏側をびっしり覆う白く光る綿毛からつくられている。この部分をお灸に使うことをいつ誰が考えたのかはわかっていないようで、2000年という長い歴史を思った。 通常のお灸では、このふわふわのもぐさを小さくまとめたものを肌に乗せ、その上に火をつけるけれど、せんねん灸では誰でも使いやすいように、安全なつくりのお灸を販売している。
シールのついた台座の上に、もぐさが詰まった筒が立っている。筒に火を付けるから、肌に触れる部分は熱くないし、準備も安全に行うことができそう。 せんねん灸のお灸は「火を使うタイプ」「火を使わないタイプ」が2つある。温熱レベルも5段階あって、皮膚が薄いところにはレベルが低いものを使うなど、使い分けするのがよいらしい。香りもいろいろで、アロマの香りがするものや、にんにくやしょうがを包み込んだお灸もある。滋賀で1949年に生まれ、現在も滋賀に本社を構えているせんねん灸。「竹生島」や「琵琶湖」などの名前がついた商品もあり、地域に根ざした名前をつけているそうだ。