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業歴150年を超える小田原かまぼこの老舗、丸う田代(神奈川)が自己破産申請へ

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帝国データバンク

直営2店舗で「閉店大感謝セール」を開催、10月下旬をもって閉店する予定

 (株)丸う田代(TDB企業コード:200279947、資本金1200万円、神奈川県小田原市浜町3-6-13、代表田代勇生氏)は、10月2日までに事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。  当社は、1869年(明治2年)に創業、1951年(昭和26年)1月に法人改組した老舗の水産練製品製造販売業者。かまぼこを主力に、はんぺん、ちくわなどの水産練製品を自社工場で製造。塩辛など水産加工品の仕入販売も手がけ、2001年3月期の年売上高は約20億4500万円を計上していた。過去には数度にわたり、全国蒲鉾品評会で当社製品が農林水産大臣賞や水産庁長官賞など数々の栄誉に輝き、その品質を高く評価されるなど一定の知名度を有していた。  しかし、その後は地元箱根や伊豆地区の観光土産としての販売が年々鈍化、卸売の販売も同業者が多く低迷していた。この間、借入金が年商を上回るようになり、債務超過で余裕のない資金繰りとなっていた。2020年3月期の年売上高は約14億5200万円にとどまり、約7200万円の当期純損失を計上。5期連続欠損で資金繰りに窮するようになり、複数の取引先への支払遅延や支払延期要請が表面化。対外信用が失墜するなか、新型コロナウイルス感染拡大下で直営店舗が臨時休業を余儀なくされたうえ、足下の売り上げも減少するなか、今回の事態となった。  負債は2020年3月期末時点で約24億2400万円。2020年の神奈川県内の倒産としては、一般財団法人神奈川県経営者福祉振興財団(6月民事再生法、負債15億8200万円)を上回り、負債総額は最大となる。  なお、直営2店舗では「閉店大感謝セール」を10月2日から開催しており、10月下旬をもって閉店するとしている。