中国鉄鋼業の利益、6月はわずかに。6年半ぶり低水準
中国・国家統計局が発表した1~6月の鉄鋼業など「黒色金属業」の累計利益は前年同期比68・7%減の826億1千万元(約1兆6730億円)だった。6月単月の利益はわずか24億元にとどまったもようで、世界的に鋼材市況が低迷していた2016年1~2月以来の低水準に落ち込んだ。 非中核事業を含む1~6月累計の売上高は3・6%減の4兆5759億7千万元。売上高利益率は1・8%となり、1~5月平均から0・3ポイント低下した。原料高やゼロコロナ政策などによる内需低迷、鋼材輸出価格の下落で採算悪化が続いている。 黒色金属業は中国の産業定義で、鉄鋼のほかマンガンやクロムの精錬、圧延・加工業を含めたもの。