【凱旋門賞】シンエンペラー1週前追いに騎乗したC・デムーロの一問一答「書いてほしいんだけど…」
[GⅠ凱旋門賞=2024年10月6日(日曜)3歳上、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル] 日本馬でただ一頭、凱旋門賞へ出走するシンエンペラー(牡3、矢作)が27日、フランス・シャンティイのエーグル調教場にある芝コースで1週前追い切りを行った。同馬の全兄で2020年の凱旋門賞を制したソットサスの主戦、クリスチャン・デムーロ騎手を背に圧巻の動きを披露。愛チャンピオンSの1週前追い切りにもまたがった鞍上が好感触を伝えた。(聞き手・三嶋まりえ) ――今日の動きについて C・デムーロ 前走よりも良くなっているし、馬場がすごく重いんだけど全然大丈夫。チャンスだと思う。ここからはやり過ぎないように。フレッシュなままレースへ向かえたらいいと思う。 ――前走よりも良くなったのはどのあたり? C・デムーロ フィットネスだね。この間乗ったときは輸送の疲れも感じられたから。これは記事に書いてほしいんだけど、勝ったら僕が5%もらうからね(笑い) ――前走の愛チャンピオンSの1週前追い切りに騎乗した際に、「ソットサスに似ている」という話があったが、どのあたりが似ているのか? C・デムーロ めっちゃ、似てる(日本語で)。遊ぶようなところがあって、そこが似ているね。ソットサスのニエル賞(仏GⅡ=19年1着)は、シンエンペラーの京都2歳Sのような勝ち方だった。 ――C・デムーロ騎手が過去に凱旋門賞を制した2頭と比べてどうか C・デムーロ エースインパクト(昨年の勝ち馬)はモンスターだった。10年に1頭のスーパースターだから、あの馬は別物。ただ、ソットサスもいい馬だったし、シンエンペラーも同じようなレベルの馬だと思う。シンエンペラーの場合は、日本から来て、アイルランドで競馬をして、またフランスに来て…とかいろんなことをやっている。それを含めて見ても、チャンスはあると思う。 ――ソットサスも同じ愛チャンピオンS(4着)をステップに凱旋門賞を制した C・デムーロ (シンエンペラーの前走は)スペースがあったら…。ちょっと反応が遅いところがあるからね。JC・ルジェ師がソットサスを愛チャンピオンSに連れていったのは、ペースが流れるレースを経験させたいというのがあったんだ。フランスだとペースがゆっくりだから、ソットサスのような馬には良くない。それで、ペースの流れるところで走らせて、帰ってきたら、全然馬が変わっていたんだ。もちろん枠が良くないとダメだと思うけど、(シンエンペラーも)チャンスがあると思う。シンエンペラーの騎乗依頼を待っているよ(笑い)
三嶋 まりえ