「増税メガネ」岸田首相が安泰すぎて国民の不幸は続く…自民党総裁選まであと1年、低支持率なのに敵対勢力は見当たらず
9月29日、放送開始から15年めを迎えたBSフジの報道番組『BSフジLIVE プライムニュース』が主催した「プライムニュースの集い」が都内のホテルで開かれた。 【ランキング】岸田内閣「もっとも評価できない大臣は?」 「あいさつに駆けつけた岸田文雄首相は、壇上で『先送りできない課題に取り組みながら、変化を力にする。明日は必ず今日よりよくなる日本を実現するために努力したい』と熱弁。 『新年最初のプライムニュースに、来年は呼んでもらえるかわからないが』と冗談を口にしていましたが、笑顔を浮かべて余裕がある印象でしたね」と参加者は振り返る。 自民党総裁任期は、2024年9月30日まで。残すところちょうど1年だ。政治の師と仰ぐ、宏池会の会長で首相も務めた宮澤喜一氏の644日、大平正芳氏の554日を超えた岸田首相。 国民から「増税メガネ」とありがたくないあだ名で呼ばれていることに対し、本誌は首相本人が「レーシックにすればいいのか」と立腹している様子を伝えたが――どうやら首相は本気で長期政権を目指しているようだ。 「9月の内閣改造・党役員人事では、『ポスト岸田』に意欲を見せる茂木敏充幹事長、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安保担当相を囲い込み、茂木派も手厚く処遇しました。世論調査で人気がある石破茂氏とも、改造前に会食しています。 一方、最大派閥の安倍派はトップが決まらず、退会する議員もいてグダグダ。留任の松野博一官房長官を含めて、入閣はわずか4人で露骨な『冷や飯』です。 永田町では『岸田下ろしの狼煙(のろし)をあげる敵対勢力が見つからない』という声が圧倒的です」(政治担当記者) それを象徴するような出来事があった。 「首相は10月末までに経済対策をまとめるよう指示を出していますが、裏づけとなる補正予算を提出する時期に言及しなかったため、永田町では『解散が近いのか』と浮き足立った人もいたんです。 しかし、その後の記者会見で『10月20日に召集する臨時国会に提出します』と笑みを浮かべて明言。自民党内からも『われわれの反応を楽しんでいたのか』と憤る声があがっていました。まるで『わが世の春』だ、と憤慨している人もいましたね」(自民党議員秘書) だが、各社世論調査による支持率では、相変わらず30%台の低空飛行が続く。マイナンバーカードやインボイス制度では国民を大混乱に陥れ、海外には拠出金などで兆円単位の大盤振る舞い。その一方で国民はガソリンはじめ物価高で生活苦が続く。物価上昇が激しすぎて、実質賃金も目減りしている。 「さらに年末以降は、防衛費増額や少子化対策の財源確保の議論が本格化します。国民負担増はじわじわと拡大しているのです」(前出・政治担当記者) 「増税メガネ」と呼ばれる日は、まだまだ続きそうである。