<VIVANT>二階堂ふみ、ジャミーン演じる少女との撮影秘話を告白 モンゴルでハマったのは“馬糞”「本当にいい香り」
堺雅人が主演を務める日曜劇場「VIVANT」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第4話が、8月6日(日)に放送となる。同ドラマは、数々の名作を世に送り出してきた福澤克雄氏が原作・演出を手掛ける完全オリジナルの“アドベンチャードラマ”だ。このたび、世界医療機構の医師として働く中で乃木(堺)らと出会い、運命が大きく動き出した柚木薫を演じる二階堂ふみのインタビューコメントが到着。ハードなシーンを撮影している際の心境や、モンゴルロケでの出来事、そして薫にとって特別な存在であるジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)との共演秘話などを語ってくれた。 【写真】砂漠の中ボロボロの状態で発見された薫(二階堂ふみ) ■日曜劇場史上、最も豪華で挑戦的なドラマが誕生! 同ドラマには堺、二階堂の他、阿部寛、二宮和也、松坂桃李、役所広司といった“全員主役級”の豪華な主要キャストが出演。 さらに、竜星涼、迫田孝也、林遣都、高梨臨、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子や、映画「スパイダーマン」シリーズで知られるハリウッド俳優のMartin Starr(マーティン・スター)、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイをはじめ数々の人気アニメのキャラクターを演じているレジェンド声優・林原めぐみなどバラエティーに富んだキャストが集結する。 ■薫の気持ちの“変化”は「勉強になることばかり」 ――薫は乃木と遭遇したことで命の危険にまでさらされ、巻き込まれっぷりがすさまじい…という印象ですが、演じていていかがですか? 大いに巻き込まれましたね(笑)。でも、薫自身、世界医療機構の医療従事者としてバルカ共和国の人をはじめ、さまざまな人たちと自ら積極的に関わっていく人間。 自立心があったり、自分の活動に対する思いや、人との関わりに対してすごく熱い思いを秘めたキャラクターなので、物語が進むにつれてその思いもどんどん形を変えていったり、関係性も変わっていきます。薫の気持ちの変化は、演じさせていただいて勉強になることばかりだなと思っています。 とはいえ、巻き込まれ具合がすごいので「私に構わず置いていってくれ、どうか!」と思いながら演じていました(笑)。 ■演じる上で意識したのは「自分の足で立っている人に見えるように」 ――薫は乃木や野崎(阿部)と違って、3年ほど現地で暮らしているという設定です。モンゴル語の流ちょうさに驚きましたが、特に意識した点はありますか。 モンゴル語は難しかったです。薫がモンゴル語に長けているのは、現地に住んでいた年数というよりは、どこに住んでいても自分のやりたいことに対して能動的で正直に生きるキャラクターだからなのかなと思います。コミュニケーションを取ろうとして自然と習得していたということかなと。 また、“女性だから”といった見え方にだけはならないようにしたいなと思いました。性別関係なく俳優部の一人として現場に臨みたいと考えていたので、もしかすると薫と自分の個人的な気持ちがリンクする部分があるかもしれません。 性別も年齢も国籍も関係なく、自分の足で立っている人に見えるように演じることが、一番説得力が出ると思いましたし、そうあってほしいという願いも込めています。 ただ、薫は危うさも持ったキャラクターですよね。負傷している乃木さんの居場所をあっさり警察に教えてしまうとか、医師という立場では本来すべきでない選択を初っ端でしていたりと、内なるものが良くも悪くも熱血漢で人間くさいところがあるなと思います。 ――福澤監督とのエピソードをお聞かせください。 監督とジャミーンとのやり取りが心にすごく印象に残っています。彼女は芝居が初めてでこの作品がデビュー作になるのですが、監督もそれだけに彼女に対してすごく愛情深く指導されていました。 日本での撮影はスタジオが多かったこともあり、ジャミちゃんのちょっとしたしぐさを監督がうまく切り取られていた感覚がありました。 でも、2カ月ぶりにジャミちゃんとモンゴルで撮影することになった時に、しばらく長いシーンを演じていなかったこともあり、ジャミちゃんと薫が一時的に別れるというシーンがすごく難しくて。体を動かしながらお芝居をつなげていくのはすごく難しいことなので、久しぶりということもあって、なかなかうまくいかなかったんです。 そこで監督がご自身でジャミちゃんを演じられたんです。それがめちゃくちゃお上手で。そのおかげでいい意味で緊張感が出たといいますか、「監督に先にお手本を見せられちゃったら大変だ!」と思いながら二人で演じました(笑)。全力でやってくださる方なんだなととても印象的でした。 ■「俳優としても自分の人生においてもとても大事な2カ月間」 ――モンゴルでハマったものがあるそうですね。 そうなんです(笑)。馬糞がすごくいい香りがすることに驚きました。遊牧民の方に教えていただいたのですが「馬糞の香りを嗅ぐと故郷を思い出す」と、モンゴルの歌や詩の一節にもあるぐらい生活に根付いた知恵なのだそうです。最初は私もびっくりしましたが、本当にいい香りでした。 ――2カ月以上にわたったモンゴルでの生活で印象に残っているものはありますか? 撮影の帰りに遊牧民の方のおうちにお邪魔したことがあったのですが、その時いただいたヨーグルトがモンゴルで食べた物の中で一番おいしかったです! モンゴルの地ではすごくいろいろなことを考えさせられたり、学ばせていただきました。動物との関わりについて貴重なお話を伺ってアップデートできたことがたくさんあったので、俳優としても自分の人生においてもとても大事な2カ月間だったと実感しています。