後半戦初勝利か!逆転優勝か!最終節!ナクスタ決戦! 大宮アルディージャU18×横浜FCユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第22節】
2024年のプレミアリーグEASTを戦う大宮アルディージャU18は、厳しいシーズンを強いられてきた。前半戦で挙げた白星は2つにとどまり、降格圏の11位に。反撃を期した後半戦もなかなか勝点を伸ばすことは叶わず、第20節のFC東京U-18戦に敗れた時点で降格が決定。来季はプリンスリーグ関東で戦うことになった。
アウェイに乗り込んだ前節の流通経済大柏高校戦は、前半だけで4失点を喫すると、後半にも2点を追加され、終わってみれば0-6の大敗。最後に勝利を収めたのは第6節の尚志高校戦。現在はリーグ戦15試合未勝利だけに、NACK5スタジアム大宮が舞台となる最終節は何としても意地を見せたい一戦だ。
シーズン序盤から優勝争いを続けてきた横浜FCユースは追い込まれていた。第17節までは順調にポイントを重ねてきたものの、第18節からまさかの3連敗を喫し、順位も2位に後退。しかもその3試合はいずれもノーゴールと、ここに来て攻撃陣に急ブレーキが掛かってしまう。
前節の相手は首位に立つ鹿島アントラーズユース。負ければ優勝の可能性が消滅するという大一番は、38分に佃颯太のゴールで先制すると、51分にも岩崎亮佑が追加点。守っては大川莱と秦樹のセンターバックコンビを中心に、相手の攻撃に粘り強く対応し、2-0で完封勝利。勝点38で柏レイソルU-18、横浜FCユース、鹿島ユースと3チームが並ぶ中、得失点差で2位に付けて最終戦へ臨むことになった。
大宮アルディージャU18で注目したいのは、今シーズンの10番を託されてきた菊浪涼生だ。開幕戦こそ欠場したものの、2節以降は全試合にスタメンで出場し、確かな技術とプレースキッカーも任される高いキック精度を武器に、チームの攻撃を牽引してきた。
前節はシャドーの位置でスタートしながら、前半の終盤からドイスボランチの一角にスライドして攻守に奮闘。大差を付けられる展開の中でも、折れることなく90分間を走り切った。前回対戦でゴールを決めているため、横浜FCユースに悪いイメージはないはず。どのポジションで出てくるとしても、今節の中盤での主導権争いに、この10番が果たす役割は決して小さくない。
【関連記事】
- 4チームが味わえる昇格の歓喜を目指して 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ プレビュー
- 保土ヶ谷に響いた歓喜の手拍子と歌声。崖っぷちから這い上がった横浜FCユースが纏う絶対的一体感 高円宮杯プレミアリーグEAST 横浜FCユース×鹿島アントラーズユースマッチレビュー
- 危機感を結果に変えた才気あふれるナンバー10。流通経済大柏高校・柚木創はピッチにファンタジーの魔法をかけ続ける 【NEXT TEENS FILE.】
- 遅れてきた35番のセンターバックの躍動。前橋育英高校・鈴木陽がチームにもたらすポジティブな影響の意味 【NEXT TEENS FILE.】
- 3位・ハマブルー VS首位・若鹿軍団!リーグ制覇を巡る保土ヶ谷決戦! 横浜FCユース×鹿島アントラーズユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第21節】