ATPアワード「カムバック賞」は今季3勝のベレッティーニに。錦織圭の受賞ならず【テニス】
今季3度のタイトルを獲得したベレッティーニがカムバック賞を受賞
ATP(男子プロテニス協会)は12月12日、今年のATPアワードのカムバック賞にマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/世界ランク34位)が選出されたと発表。錦織圭(ユニクロ/同106位)の受賞とはならなかった。 【動画】ベレッティーニ「カムバック賞を受賞できてうれしい」と応援してくれたファンへ感謝のメッセージ ケガを乗り越えて、再びツアーのトップ選手となった選手に与えられるカムバック賞。11月25日にベレッティーニのほか、錦織とマリン・チリッチ(クロアチア/同180位)がノミネートされていた。 その3選手から受賞したのは、元世界ランク6位のベレッティーニ。昨シーズン途中でコートを離れると、度重なる脚の負傷により今年3月にようやく復帰を果たす。すると、今年4月に行われたATP250マラケシュで早くも優勝。クレーコート・シーズンにはコートを離れる時期もあったが、7月にはATP250グスタード、キッツビュールで2週連続優勝を成し遂げた。また、11月にはイタリア代表として国別対抗戦デビスカップを戦い、チームの優勝に貢献している。 ベレッティーニは「カムバック賞を受賞でキレうれしいよ。応援してくれてありがとう。僕とチームにとって素晴らしいシーズンとなり、素晴らしい努力のおかげだ。このような結果を残せたことをうれしく思う。2025年もコートに立って、より良い成功を収めたい。ファンがいなければこのような結果は得られなかった」とさらなる活躍を誓った。 また、9月の「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明/ATP500)で8強入りしている34歳の錦織は、ツアー下部の「HPPオープン」(フィンランド・ヘルシンキ/チャレンジャー125)で1年5ヵ月ぶりにタイトルを獲得。7月に581位まで落ちたランキングを106位まで戻してシーズンを終えたが、残念ながら2008年の年間最優秀新人賞以来のATPアワード受賞とはならなかった。
Tennis Classic 編集部