光や音の演出が「グリスロ」と連動、ヤマハ発動機が「旅を面白くする」実証実験開始
ヤマハ発動機は12月13日、旅行体験を向上させるための低速カートおよびグリーンスローモビリティ(以下グリスロ)を活用した観光サービスを開発し、各地で実証実験を開始したと発表した。 光や音の演出が連動する「グリスロ」体験 グリスロの特性と専用アプリを組み合わせ、旅行者同士や地域とのコミュニケーションを活性化することを目指す。 このサービスでは、専用アプリをインストールした端末を持ち、低速カートやグリスロで観光地を巡ると、近づいた観光名所やおすすめスポットを音声ガイドで紹介する。また、プロジェクションマッピングなどの演出が連動して起動する仕組みだ。 ヤマハ発動機は、株式会社「あしびかんぱにー」と協力し、専用アプリを開発した。グリスロは時速20km未満で静かに走るEV車両で、開放的なキャビンデザインが特徴である。この特性を生かし、新たな移動体験を提供し、地域の魅力を引き出すことを目指している。 12月15日からは、沖縄県名護市のカヌチャリゾートで実証実験を開始する予定だ。施設内の低速カートに本サービスを連携させ、チャペルや海、ゴルフ場などのポイントで音声ガイドとプロジェクションマッピングが連動し、幻想的な空間を演出する。この実証は2025年2月中旬までの夜間に行われる予定で、カヌチャリゾート宿泊客を対象とする。 ヤマハ発動機は、低速カートやグリスロを活用した観光の可能性を広げるため、今後も実証実験を通じてコンテンツや観光客のニーズを模索し、2025年中のサービスローンチを目指す。
レスポンス 森脇稔