シャオミのEV「SU7」、11月の納車台数が2万台突破 年間目標を13万台に引き上げ
中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)は、同社が打ち出す電気自動車(EV)「SU7」の11月の納車台数が2万台を超え、前月の勢いを維持した。これを受け、シャオミの雷軍・最高経営責任者(CEO)は年間納車目標を13万台に引き上げると宣言した。 SU7が2024年3月末に発売された当時、シャオミは年間納車目標を10万台に設定していた。24年4月の納車台数は7058台だったが、その後は順調に伸び続け、10月には月間納車台数が2万台を超え、11月には累計納車台数が当初目標の10万台を突破した。
SU7の受注が予想を上回ったため、シャオミは6月に朝晩2交代制での生産を開始した。北京市大興区亦荘にある同社のEV事業会社「小米汽車(Xiaomi Auto)」のスーパーファクトリーは、第1期工場の定格生産能力が年間15万台、月産では1万2500台だが、11月には月間出荷台数が2万台を超えた。生産ラインの稼働率は160%に達したが、需要を満たすには十分ではない。シャオミは現在、第2期工場の建設を急ぎ、2025年7月の操業開始を目指している。 シャオミの2024年7~9月期決算によると、スマートEVなどイノベーション事業の売上高は97億元(約2000億円)で、粗利益率は4~6月期の15.4%から17.1%に上昇。調整後の純損失は15億元(約320億円)で、4~6月期の18億元(約380億円)からやや縮小している。 *1元=約21円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)