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休業要請解除の日曜、近場で息抜き 県内観光地、地元客多く

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北國新聞社

 石川県の休業要請が原則解除されてから初めての日曜となった24日、県内の観光地や行楽地では、巣ごもりを続けた家族連れらが近場で久しぶりの息抜きを図った。県境を越えた外出の自粛が引き続き求められる中、県外から訪れる観光客の姿は少ないものの、前年同時期の2倍の人出を数える施設も。一方で、人通りがまばらなままの観光地もあり、「コロナ前」の活気には程遠い。

 18日から開園しているいしかわ動物園(能美市)の駐車場には、朝から多くの石川、金沢ナンバーの車が入り、園内は親子連れでにぎわった。この日の来園者数は3104人と前年同時期の2倍近くに上った。

 夫婦で訪れ、辰口丘陵公園でピクニックしてから来園した藤村初美さん(70)=金沢市=は「家にいる時間が長かったから外の空気をたくさん吸えて幸せ」と笑顔を見せた。松島一富園長は、臨時休園中は再開の見通しを尋ねる電話が多かったとし「再開を待ちわびていた県民が来てくれたのだろう」と述べた。

 輪島市の輪島朝市では約30店が並び、前日の3倍となる約100人が訪れた。同市朝市組合の小林政則組合長は「観光客が少し戻ってきた。早く活気あふれる朝市に戻ってほしい」と希望した。東京から訪れた男性(45)は「東京でも緊急事態が解除されそうで、大丈夫と思って久しぶりに遠出した」と話した。同市の「白米千枚田」の駐車場では県内のほか、名古屋や松本ナンバーの車も目立った。

 金沢市の近江町市場では昼時、おでんや刺し身を出す飲食店「いっぷくや」の店内の約40席が一時満席に。多くは地元客とみられ、稗田敏行店長は「緊急事態宣言中はどうなることかと思ったが、今後に期待が持てる」と手応えを示した。その半面、平時なら多くの観光客でにぎわうひがし茶屋街はほとんどの飲食店や土産物店が休業中で、人通りはまばらだった。

 「コロナが早く収まり、大学へ普通に通えますように」。小松市出身で大阪府羽曳野市に住む馬引理絵さん(51)は、金大に今春入学した息子と一緒に尾山神社に参拝した。21日に大阪で緊急事態が解け、契約したがまだ住んでいない息子の下宿を見るついでに訪れたという。大学の早期再開とともに「金沢のまちなかに早くにぎわいが戻ってほしい」と願った。

北國新聞社