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JR京葉線 ディズニーランドまでの“ナゾの途中駅”「潮見駅」「越中島駅」には何がある?

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文春オンライン

 7月1日に東京ディズニーランド・ディズニーシーが営業を再開した。ディズニーに行こうと思うとほとんど決まって乗ることになるのが、JR京葉線である。東京駅の地下深く、ディズニー関連の広告に囲まれた動く歩道をずっと進んだ先にあるホームから京葉線に乗って、ディズニーランドがある舞浜駅まで約15分だ。 【画像】京葉線 ディズニーランドまでの“ナゾの途中駅”「潮見」「越中島」の現地写真をすべて見る(全18枚)  たったの15分で舞浜駅に着いてしまうし、ディズニーを訪れる人は京葉線の旅をあまり意識することはないかもしれない。ただ、その途中にはいくつかの駅がある。八丁堀駅や新木場駅は地下鉄との接続駅だからここから乗る人も多いだろう。葛西臨海公園駅も比較的知名度は高い。むしろ問題はそれ以外の駅ではないか。

“ナゾの途中駅”「越中島」「潮見」には何がある?

 越中島駅と潮見駅。もうすっかりディズニー気分で浮かれて通り過ぎてしまうところではあるが、じつは東京都内の駅。けれど、存在感はかなり薄いのではないか。地下鉄など他の路線と接続しているわけでもなく、ディズニーに向かう途中に降りる機会があるわけでもなく……とにかくナゾである。一体何があるのか、どういう町が駅前に広がっているのか。というわけで、ディズニーが営業を再開した直後の平日、京葉線に乗ってこのナゾの途中駅を訪ねてみた。  最初に訪れたのは、潮見駅だ。東京駅を出発した京葉線はしばらく地下を走って、越中島駅の先で地上に顔を出す。そしてさっそうと運河を渡って埋立地の真ん中の潮見駅に到着する。車窓からはアパホテルや臨海部のタワーマンションがちらほら。この“ナゾの駅”で降りる人はどれだけいるのだろう……と思いながらホームに出た。

たくさんの人が降りた「潮見駅」……どこへ行くのか?

 すると、意外にもずいぶんたくさんの人が降りるのだ。そしてホーム上には電車を待っている人の姿も多い。どうやら、この潮見という駅はナゾでもなんでもなく、ずいぶん利用する人がいるようだ。調べてみると、2018年度の1日あたりの乗車人員は13,565人。東京の駅にしては少ないといえば少ないが、それでも京葉線の駅では葛西臨海公園駅や新習志野駅とほぼ同じだ。平日の日中、会社員らしき人の姿も多いし、駅の周りには何があるのか。  高架下の改札口を抜けて駅の外に出てみた。西口側には立派なロータリーがあって、客待ちのタクシーが何台か止まっている。その横にはスーパーマーケットのマルエツが鎮座。コンビニやチェーン店もいくつかあるし、その前を行き交う人も多い。駅のすぐとなりに立派なマンションも建っている。月島などと同じように臨海部の住宅地なのだろうか……。  ところが、駅の周りを少し歩くと必ずしもそうではなさそうである。駅前には「東京プリンティングシティ」と書かれた看板が掲げられていて、小さな印刷工場がいくつも軒を連ねている。その周囲にも運河に面して造船所があったりして、ちょっとした“工場の町“になっているのだ。駅で見かけた会社員たちは、これらの工場の関係者なのだろう。立派なマンションもあるにはあるが、むしろこの潮見の駅前の個性を決定づけているのはこうした工場たち。  潮見駅がある埋立地はもともとは“8号埋立地”といい、1960年代に完成したものだ。潮見という地名が与えられたのは1968年になってから。前後して住民の入居もはじまっている。以降、工場なども立ち並ぶようになり、企業の進出も進んで発展。1990年に京葉線潮見駅が開業すると、マンションが次々に建設されて他の埋立地同様の“臨海部の住宅地”へと変わっていった……というのが、潮見の表向きの歴史である。  じつは、潮見には前史というべきものがある。

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