「ここが郵便局だったって本当?」驚きの変身を遂げた日本の注目スポット3選!安藤忠雄が手掛けたホテルも
役目を終えた建物を再活用し新たな施設として生まれ変わらせたスポットが増えています。今回は、「リノベーション」よりも大規模な、建物の“用途”を変更する「コンバージョン建築」に注目し、全国各地のユニークな事例をご紹介します。 【写真19枚】昔は郵便局、今はエンタメ施設?用途転換で生まれ変わった驚きの施設 どこを残し、どう活用したのか、建築的な視点からも楽しめるはずです。
アソビル/神奈川県横浜市
浜駅直通の複合型体験エンターテイメント施設「アソビル」は、 横浜中央郵便局別館を1棟まるごとコンバージョンしています。 地下1階から地上4階、そして屋上までに展開する本施設は、フロアごとに異なるテーマをもち、飲食店街や室内キッズパーク、スポーツコート、イベント会場、撮影ホールといった多ジャンルに渡るエンターテインメント体験を提供します。 4階の屋内キッズテーマパーク「ハピピランド」。カラフルでポップな空間には、宇宙をイメージしたさまざまな遊具が並び、遊びながらセンスや感性、知性が身に付く仕掛けづくりがなされています。 ベビーカー置場・授乳室・おむつ替えスペース・こども用トイレなどが完備されており、一緒に楽しむ大人にとっても過ごしやすいエリアとなっています。 1階の「アソビル横丁」は、“横浜が好きな人による、横浜を好きになってもらうための場所”というテーマのもと、18の飲食店が集まるグルメストリート。赤提灯が並ぶレトロな雰囲気が漂い、足を踏み入れた瞬間に空気がらりと変わります。 また、3階は新たなスペースが続々と登場します。11月にはクレーンゲーム専門店、12月には没入型の体験ができる大型XRエンタテインメント施設がオープン予定。誰もが楽しめる総合エンタメ施設として、さらなる注目が集まっています。 神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル
SWEET AS/山口県長門市
築45年の元鉄工所をコンバージョンした「SWEET AS」は、スポーツコート・カフェレストラン・バーを備える複合施設です。 山口県長門市を活動拠点とする地元女子ラグビーチーム「ながとブルーエンジェルス」が運営しています。ニュージーランド出身の選手が多く所属する同チーム。ニュージーランドではラグビーを中心に人々が自然と集まれるような場所があり、「SWEET AS」はそのような場所を目指してつくられました。 施設内には、バスケットボール、バドミントン、ソフトバレーといったさまざまなスポーツを楽しめる屋内スポーツコート、9面のトランポリン、初心者から本格派まで対応した2種類のボルダリングを用意。スポーツコートでは、地元の幼稚園・小学生を対象に「ながとブルーエンジェルス」によるスポーツ教室も開催されています。 カフェレストラン・バーでは、多国籍料理を中心にニュージーランドスタイルのコーヒーなどを展開。床には足場板を活用するほか、スポーツコートに隣接するエリアでは工場のキャットウォークを観戦席にしています。 元鉄工所の個性を活かしたデザインが各所で反映されており、ここにしかない空間を生み出しています。 山口県長門市仙崎313-1